これまで、日本のアーティストが海外で成功できないのは言葉の壁が大きいと言われてきました。
ですが、babymetalが世界的な成功をおさめたことではっきりしたのは「魅力的な音楽の前で言葉の壁は大した問題じゃなく、感じさせることが出来れば人々は熱狂する」ってことだと思うんです。
人の生き方を変えるほど魂に訴えかけるツールとして、やはり音楽は人類の偉大な発明なのでしょう。
そんな音楽の力で人々に救いの手を差し伸べる型破りな教会を紹介します。
音楽と宗教を融合したヘヴィメタル教会
ブラジルのサンパウロに型破りな教会が誕生したのは1998年のこと。
ガレージを改装した、まるでライブハウスのような真っ黒のエントランスには「クラッシュチャーチ」の文字...
「神聖な」や「厳かな」など全く不釣り合いな教会内では、メタリカやジョイ・ディビジョンのバンドTを着た信者たち。
このクラッシュチャーチでは、キリストの言葉を学ぶとともに、バンドの生演奏も楽しむことが出来る。
信者の前に登場したバティスタ牧師もまた、Tシャツ、ジーンズ、スニーカー姿で、腕にはキリスト教に基づいたTatooがビッシリ。
クラッシュチャーチのコンセプトは「音楽好きが音楽を通して神の言葉を学ぶ」。
ライブハウスと教会が融合したスタイルは、これまで宗教とは無縁だった人たちに受け入れられ、遠路はるばるやってくる信者もいるほど。
閉鎖的だった宗教の壁を取っ払って、より多くの人に救いを与えるんだ。
これだって神の計画の一部なんだよ。(バティスタ牧師)
救いを求めるヘビーでメタルな信者たち
54歳のマリア・カステリーニさんは7人の子供を持つ母親。
3人の子供は伝統を重んじる福音派教会に所属しているが、そのような教会は髪の毛をグリーンに染めるパンクファッションなどではメンバーとして認められないそうだ。
しかし、ファッションが個性的だったり激しい音楽を聞いているからと言って信仰心が無いわけではない。
私はキリストとロックを熱狂的に愛しています。
しかし、以前に私が通っていた教会では『ロックは罪であり、悪魔のものだ』と教えていました。
最初は誰も私達のような教会に期待はしていなかったし、私達が神に仕えることを良く思わない人達もいる。(バティスタ牧師)
それでもクラッシュチャーチはサンパウロの本部に加え、ブラジル国内に続々と支部も誕生し、信者数も増加。
その活動はブラジル国外にも広がりつつあるるそうです。
babymetalでメタルシーンが盛り上がってる日本にクラッシュチャーチが上陸すれば、楽しみながらキリストの教えを学ぶ、いい機会になるんじゃないでしょうか?