先日、世界的人気アプリ「ポケモンGO」でレアポケモンをゲットした直後に他界してしまった男性のニュースをお伝えした。
ポケモンGOは屋外にモンスターを捕まえに行くゲームなので、普通のゲームアプリとは異なり、プレイヤーがトラブルに巻き込まれたり、問題をおこしてしまうケースが度々報じられている。
そんなポケモンGOをめぐって、現在、ロシアでは論争が巻き起こっている。
教会でポケモンGETしたYouTuber逮捕
YouTube|ЛОВИМ ПОКЕМОНОВ В ЦЕРКВИ
22歳のルスラン・ソコロブスキーは、ロシアの人気ユーチューバー、ブロガー。
ルスランは2016年8月11日にYouTubeへポケモンGOをプレイしている動画をアップ。
すると、その動画が原因で彼は警察に逮捕されてしまった。
逮捕されてしまった原因は「教会の中でポケモンGOをプレイ」したこと。
「それだけで逮捕されるの!?」
と日本人の感覚ではとても信じられないが、この事件には厄介な背景があった。
ロシアでポケモンGOが歓迎されない理由
現在でもロシアではポケモンGOのアプリが正式に配信されていない。
その理由は、街中をウロウロ歩きながらプレイするゲーム性(スパイ要素)や、アメリカのGoogle関連企業が開発したアプリがロシア国内で広まるのを政治家たちが警戒しているため。
その反政府的アプリのポケモンGOを、神聖な教会内でプレイしたという理由で、ルスランは動画をアップした約1ヶ月後の2016年9月3日に逮捕されてしまった。
動画の中でルスランは「教会内でポケモンGOをプレイすれば逮捕され罰せられる」というニュース映像を引用し、「別に教会の中でポケモンGOやっても法律を犯すわけじゃないし問題ないでしょ?」と、あえて撮影に挑んだ。
私は、誰かを攻撃する目的があったわけではありません。
もし誰かが傷ついたなら謝る準備はできています。
つまり当初からルスランには、この動画を通してロシア政府の横暴さ、理不尽さを指摘する目的があった。
動画は累計160万回以上再生され、高評価が約5万、低評価が約3万と、視聴したロシア人の中でも意見が大きく割れている。