【洒落怖】海外の怖い話で悪夢は不可避…ゾッとする短編怪談まとめ②

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日本の怪談話では「無念の死を遂げた人の悪霊」や「この世の者ではない何か」など、実体の無い、見えざる力が恐怖の対象となることが多い。

ですが、海外で多くの人を怖がらせた評判のホラーストーリーに、幽霊が登場する機会は少ないようです。

その反面「狂った人」や「心に傷を負った人」など、人間の行動によって恐怖を掻き立てるエピソードが多く、読み終えた後に日本の怪談とは異なる「恐怖」と「後味の悪さ」が後を引きます…

以前に紹介して好評だった第1段の10話に引き続き、今回も海外で多くの人を怖がらせた短編ホラー10話をご紹介します…

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第11話「最初の言葉」

takazart / Pixabay

私たち夫婦が最も楽しみにしていたのは「娘が最初に喋る言葉は何か?」という事です。

ママか?それともパパか?

妻は毎晩、娘に「ママの可愛い宝物〜」と歌いながら寝かしつけているので、よほど、最初に自分のことを呼んで欲しかったのでしょう。

ですが、私は自分が勝つと確信していました。

と言うのも、娘が最初に家へ来た時、妻がどんなに機嫌をとっても娘は火が付いたように泣いてわめいていたのです。

妻には悪いですが、娘がお父さん子なのは明らかでした。

しかし、何事も思い通りにはなりません。

ある日のことです。

「ママよ」「パパだよ」

「さあ、ママって言ってごらん」「パパは誰かな?」

娘を椅子に座らせ、私たち夫婦は最初の一言を引き出そうとしていました。

そして、私が娘の口から猿ぐつわを取った時のこと。

「どうか…お願いです…私をここから逃してください…」

妻の顔から笑顔が消えました。

私は、再び泣き叫び始めた娘の口を塞いで、電気も窓もない部屋へ連れていき鍵をかけました。

妻の元へ戻ると彼女は泣き崩れていたので、私は抱きしめて言いました。

「大丈夫だよ、次の子は、きっと上手くいくよ」

第12話「塀の穴」

MIH83 / Pixabay

職場の近くへ引っ越した男は、徒歩で通勤するようになった。

通勤途中には木の柵で囲われた精神病院があり、ちょうど男が前を通過するときには、病院の庭で患者たちが声を揃えて、同じことを復唱していた。

「10、10、10、10、10…」

何か体操でもしてるのか?

気になるが、柵で覆われた病院の庭を見ることは出来ない。

ある朝、男は病院の木の柵に小さな穴が開いているのを発見した。

罪悪感もあったが、好奇心に負けた男は中を覗こうと穴に近づいた。

すると突然、塀の穴から彼に向かって先の尖った棒が突き出てきて、顔をかすめた。

「クソ!!!」

病院の庭で誰かが叫ぶ。

怖くなった男が、その場を立ち去ろうとすると、再び患者たちの声が聞こえてきた。

「11、11、11、11…」

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