テレビやSNSで華やかなプライベートを紹介するセレブリティに憧れる人も多い。
が、セレブの中には生活水準を維持するために、法を犯してまで豪遊費用を調達しようとする人も…
誰もが羨むセレブな若手デザイナー
ハンドバッグを専門に手がける「ソフィア・ベックフォード」は2011年に設立されたファッションブランド。
伝統的な素材や製法と、流行のカラー、テキスタイルを組み合わせた個性的なデザインが話題となり、2012年にはロンドンファッションウィークでアイテムを発表して注目を集めた。
デザインを手がけていたエル・タイリーは、ブランドネームが広がっていく中で世界を飛び回りながら新作を発表し、周囲が羨むセレブな生活をおくった。
誰もがエル・タイリーはファッションデザイナーとして成功をおさめたと思っていたが…
彼女のセレブライフは、嘘で塗り固められた砂上の楼閣にすぎなかった。
銀行を騙して豪遊

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エル・タイリーは資産家だった祖母が着ていた毛皮のコート、豪華なドレス、ジュエリー、バッグに惹かれ、成長するとファッションの道へ進んだ。
彼女の手掛ける「ソフィア・ベックフォード」は2012年のロンドンファッションウィークで注目され、その後もコンスタントに新作を発表。
そして2015年、タイリーは「ブランドの生産と流通を強化したい」と金融機関へ融資を申し込んだ。

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そして融資の審査では「高級百貨店のバーニーズからも注文が来ている」と、将来有望であることをアピールし資金援助を受ける。
ブランドの売上から融資金を返済することになったが、タイリーはその大金を「ソフィア・ベックフォード」のためではなく、自分のプライベートにつぎ込んだ。
高級品を買い漁り、海外の高級ホテルにバンバン泊まり歩き、1000万円以上する高級外車を乗り回し、自宅はテムズ川を見下ろすロンドンの高級マンション。
融資で受け取った大金はすぐに底をつき、タイリーは別の金融機関へ接触する。
2つ目の金融会社では、2億5000万円もの売上実績があるように見せかけて2500万円以上の融資を取り付けた。
このブランド売上も全てタイリーのでっち上げ。
融資が会社の口座に入金されると、タイリーは即座に自分名義の口座に移し、再び自分の豪遊費用にあてた。
しかし金融機関への返済は初回から滞り、セレブな生活を送るタイリーに疑いの目が向けられる…