マーベル・コミックの「X-MEN」は、超人的な能力を持って生まれてきたヒーロー達が活躍する人気シリーズ。
もちろんフィクションなので、両目から破壊光線を発射するサクロップスや天候を自在に操るストームなど、その能力は非現実的。
ただ、現実の世界にも、普通では考えられない特殊な能力を持つ超人的な人物が稀に現れる。
ネパールに住む11歳の少女は「目隠しした状態でも匂いだけで色を識別し、文字を読むことが出来る」特殊な能力を持っていると言う…
[originalsc]
色を匂いで判別する特殊能力少女
ネパールに住む11歳の少女デープティ・レグミちゃんに特殊な能力が開花したのは昨年のこと。
それは「色を匂いで判別」できる能力。
普通の人は、視覚から目の前の物の色を判別する。
しかしレグミちゃんの場合は、目で見なくても匂いによって色を感じ取ることが出来てしまう。
コチラの動画では、目隠しをしたレグミちゃんが、匂いによって色を判別する様子が撮影されている。
普通なら特別な匂いを感じることもないプラスティック製のオモチャでも、少女は何かを感じ取ることが出来るのだとか。
現在のところ、医療機関などで専門的な診断結果が下されているわけではないが、少女の能力は「共感覚」に関連していると見られている。
[originalsc]
共感覚とは…?
「共感覚」とは、普通の人とは異なる形で感覚が刺激され、感じ取ることが出来る能力。
例えば、音を耳で聞くだけでなく色で感じたり、丸や三角などの形を見ると味を感じなどの事例が知られている。
アメリカの心理学会によれば、2000人に1人の割合で何らかの共感覚の能力を持つ人がいるそうで、多くは女性なんだとか。
ただ、なぜ共感覚が身につくのか詳しい原因などは明らかになっていない。
遺伝的に親子で共感覚の症状が現れる場合もあれば、突然、能力が開花するケースも多い。
クリエイティブな仕事をしている人の中には、共感覚の持ち主が多いそうで、シンガーソングライターのビリー・ジョエルや有名プロデューサーのファレル・ウィリアムスも、共感覚を持っていると診断されている。
視覚を使わずに色を匂いで感じるレグミちゃんのケースは、共感覚の事例の中でも、かなり特殊だと思われるが、このような能力が本当に有り得るのだろうか?