クリスマスイブを目前に控えた土曜の午後7時45分。
イングランドのスタッフォードで、警察と救急車を要請する緊急通報が寄せられた。
被害にあったのは55歳の女性スーザン・ラシュトンさん。

Photo|dailyrecord.co.uk
自宅の裏庭で見知らぬ男に突然、襲われたと言う。
「裏庭に出ていた時、突然、見知らぬ男に地面へ押し倒されました。男は、倒れた私の髪を引っ張ったんです。何とか起き上がろうとした時、地面に私の髪の毛の束が落ちていました…」
自宅の庭で、突然、見知らぬ男に髪の毛を切られる恐怖は相当なものだろう。
「主人に頼んで頭を丸刈りにしてもらったわ。美容室に行くのも惨めだしね…」

Photo|dailyrecord.co.uk
幸い、スーザンさんに大きな怪我はなかったが、なぜ、このような事件が起きてしまったのか?
金品を奪うわけでもなく、スーザンさんの髪の毛を切っただけで逃走した男の目的とは…
「何でこんな事になったのか理由はわからないの。
でも、考えられるのは、私が魔術に夢中になってたことかもしれないわ…」
現代の魔女狩りか…
私たちの暮らしている世界に「魔術」や「呪い」は存在するのか?
全否定する人も少なくないだろうが、魔術や呪いの存在を本気で信じている人たちは大勢いるし、実際に、それらが原因となった事件や事故は、今でも世界中で発生している。
魔術の魅力にハマっていたスーザンさんも、自身のFacebookに魔術関連のテキストや画像を多く投稿。
その中には、自分の体に入れたサタニズムや陰陽道など呪術と関係の深いペンタグラム(五芒星)のタトゥーなどもあった。
「魔術のことを罪深い行為と考えている人もいるし、処罰されるべきだと行動を起こす人もいるわ」
SNSは身元や住所を特定されやすいため、魔術や魔女の存在を快く思わない人物が、スーザンさんの自宅までやってきて、髪を切り落とす暴挙にでた可能性は高い。
事件の後遺症…

Photo|dailyrecord.co.uk
髪を切られる以外に目立った外傷はなかったが、スーザンさんは心に大きな傷を負ってしまった。
「この家に住み続ける限り、私は暴行犯が再びやって来る恐怖を払拭することは出来ないでしょう。今年のクリスマスは台無しだし、ちょっとした音がするだけで寝ていても目がさめてしまいます」
スーザンさんと夫は、事件のあった自宅からの引っ越しも検討中。
こんな理不尽な事件が起こることもあるので「オカルト好き」を公言している人たちは、お気をつけて…