希望に満ちた新年が幕を開けたばかりですが、中央アジアのトルクメニスタンでは、首都アシガバートに暮らす一部の住民が頭を抱えています。
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なんと、1月1日から警察が一般市民の乗る「黒い車」ばかりを警告もなく押収し始めたのです。
年が明けたら「昨日まで普通に乗っていた自分の愛車が消えた!!」というオーナーが続出。
警察へ押収された車の返却を求めると「白く再塗装する」ことを約束する誓約書にサインすることを強要されたとか…
黒い車ダメ!ゼッタイ!
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アフガニスタン、イラン、ウズベキスタン、カザフスタンと国境を接する共和制国家トルクメニスタンの首都アシガバートでは、2018年1月から、どうやら黒い車が違法となったようです。
その辺がフワッとしているのは、政府が「どうして黒い車を禁止したのか?」理由を発表してはいないため。
「とにかくダメなものはダメなんだよ!!!」と、強引に警察は市民の所有する黒い車を押収し、白く再塗装する誓約書にサインさせているとか。
ただ、数年前からトルクメニスタンでは黒い車を排除しようとする前兆があったようです。
2015年に、政府は黒い車を輸入することを禁止。
当時、その理由として税関当局は「白は幸運をもたらす」からとだけ説明。
そして2017年11月、政府は「白い車だけを運転するように」と国民に通達。
そのような経緯があり、2018年1月、黒い車に乗り続けていたオーナーへ、あからさまな制裁が加えられたのでした。
なぜトルクメニスタン政府は、ここまで黒い車を目の敵にするのか?
その裏には、国を動かしている大統領の個人的な好みが関係しているようです。