アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで大麻をめぐって一悶着おきています。
事の始まりは、2017年4月にブエノスアイレスの都市ピラールの警察署で署長をしていたハビエル・スペシアの解任から。
この時、ブエノスアイレス警察のトップに立つエミリオ・ポルテロ総監は、ピラール署で行われていた証拠品の管理や手続きに不信感を抱きます。
本来ならばスペシア署長のサインがあるはずの書類に別の人物が署名するなど、多数の不備が発覚。
そこでポルテロ総監は、スペシア署長時代の証拠品に不審な点がないか徹底的に調査するよう命令。
すると…
書類上はピラール署から6000kgの大麻が移送されたことになっていたが、実際には540kg不足していたことが明らかになったんです。
つまり540kgの大麻が、どこかへ消えていた事が明らかになったのです。
大麻大量紛失の犯人はネズミ先輩!?
これは大麻を盗み出し裏社会に流し小遣いを稼ぐ汚職警官の内部犯行か…?
ここで疑いをかけられたのが、スペシア元警察署長と3人の部下。
4名は行方のわからない540kgの大麻に関して取り調べを受けると、全員が全く同じ供述をしたんです。
「大麻中毒のネズミが食べちゃった」
ネズミが!?
540kgの大麻を!?
食べちゃった!?
警察署内の証拠品管理室に、ネズミが侵入する可能性は無きにしもあらず。
しかし、540kgもの大麻をげっ歯類が貪り食べるなんなてことが現実的なんでしょうか?
仮にも元警察署長の証言なので、彼らの主張に正当性があるのか裏取り調査が行われたんですが…