こちらのオレンジ色のドレスが、どんな素材で作られているのか想像つくでしょうか?

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実は、こちらのドレスはライフジャケット(救命胴衣)をリメイクして作ったもの。
しかも、そのライフジャケットはシリア内戦から逃れるため、難民の人たちが海上ルートからヨーロッパへ渡る時に着用していたものなのです。
難民のライフジャケットが雇用を生む
2011年3月にシリアで内戦が始まり、約100万人もの人々が難民としてヨーロッパへ移住。
多くの難民が移り住んだオランダでは、新たな取組が行われています。
それは、今では不要となった難民の着ていたライフジャケットをリメイクして、新たな使いみちを見出すプロジェクト。
考案したのは、社会問題に取り組むソーシャル・エンタープライズ企業のMakers Unite社。
Makers Unite社は、役目を終えた5000着ものライフジャケットをかき集めると、職を探している難民の人たち70名を縫製作業や販売員として雇用。
ただライフジャケットを処分するだけでなく、新たな人の繋がりを作り出すことに成功したのです。
「難民として移り住んできた人たちと、地元の人達が共同で作業することで、対話が始まり、信頼が芽生えると信じています」
冒頭に紹介したドレスの他にも、ライフジャケットはトートバッグ、パソコンやタブレットケースなどにリメイク。
出来上がった製品は、オンラインストアで世界に向けて販売中。
「このプロジェクトでライフジャケットのリメイク商品を作ることで、『難民』という言葉に隠れていた、個人について知る良い機会になりました」
悲惨な過去を持ったライフジャケットを、ポジティブな商品に変換して、人の輪も作るとは実にお見事!!!!