Instagramで世界各国を旅する姿を発信しているドバイ出身のニルス・トラベルズが、殺害予告を受けるほどの炎上状態となっている。
きっかけは、5月31日にニルスがいつものようにInstagramへ投稿したコチラの画像だった。
青空の下で石物の上に座っている記念写真には、炎上する要素が見当たらないようにも思える。
しかし…
実は、ニルスが座っているのは古代ローマ時代の都市ポンペイに、かつて存在した大聖堂を支えていた石柱。
世界遺産にも登録されている重要な歴史的建造物へ不用意に登ってしまったことに対して「古代遺跡を冒涜する行為で、明らかに違法だ」と非難が殺到したのだ。
旅行好きのフォロワー44,000人を抱えるニルスの不適切画像が話題となり、現地イタリアの歴史研究家が当局に通報したことから、メディアでもバッシングされ大炎上。
地元の研究者ヴィンセンツォ・マラスコ氏は「繊細な歴史遺産は、その価値を知らない者たちから守らなければならない」とFacebookに怒りの投稿。
当事者のニルスは「石柱に座ってしまったことについて皆さんに謝罪します。この地の歴史的価値やマナーにについて深く考えていませんでした」と謝罪。
ただ、ポンペイで同じような写真を撮影する人も多いそうで、これはニルス個人だけの問題ではないが、ついには「殺害予告」まで受けてしまったとか。
「私は心の底から旅行を愛しています。しかし、これまでに受けた中傷には、とても傷ついています…」
その後、ニルスはフォロワーに向け「ポンペイ保護プロジェクト」への寄付を呼びかけ、これまでの自分の認識を反省。
夏休みに向けて世界遺産への旅行を計画している人は、現地での写真撮影に最新の注意を払わないと、ニルスの二の舞になっちゃうかも…