いよいよワールドカップのロシア大会が開幕して、世界中から多くのサッカーファンが現地へ応援に駆けつけています。
メキシコ北部のドゥランゴ州に住むハビエルさんも、4人友達と一緒にメキシコ代表を応援するためロシアに行くつもりだったのですが…
「絶対に行っちゃダメ!!!!!」
と、奥さんからの許可が降りず、泣く泣く諦めることになってしまいました…
そんなハビエルさんの無念を晴らすため、友達たちは考えました。
「せめてハビエルの等身大パネルだけでもロシアに連れて行ってやろう!!!」
こうして、現地でワールドカップを観戦するため、ハビエルさんの等身大パネルと4人の友人は、メキシコから陸路で2ヶ月かけてロシアへ向かったのです…
等身大パネルと友情の物語
2014年にブラジルでワールドカップが開催された時、メキシコに住む友人5人は「次のロシアワールドカップも一緒に観戦しに行こうぜ!!!」と固い約束を交わしました。
しかも普通に行くのではなく、車体をメキシコカラーにペイントしたバスに乗って陸路でロシアに向かおうと決定。
メキシコサッカー好き五人衆の一人、フェルナンド・オソリオさんによれば「2014年のワールドカップが開催された時、多くのサッカーファンが車に乗ってブラジルにやって来ているのを見たんです。そこで、自分たちも次のワールドカップはバスでヨーロッパに行こうと決めたんです」とのこと。
5人は2018年に向けて貯金を始め、安い中古のバスを購入。
メキシコから陸路で、ロシアへの長旅を楽しむ予定でした。
そのため、4月にはメキシコを出発する予定だったのですが、5人の内の1人ハビエルさんは、ロシアへ行くのを妻が猛反対。
確かに、2ヶ月以上も仕事や家族を放ったらかしてサッカー観戦の旅に出る夫に、妻が反対する気持ちも理解できます。
ハビエルさんからワールドカップにいけないことを聞かされた仲間たちは「それなら、せめて等身大パネルだけでも連れて行こう」と決意。
今年4月にサッカー仲間とハビエルさんの等身大パネル(着ているTシャツには「僕の妻が行かせてくれなかったんだ」の恨み節プリント)は、メキシコからロシアに向けて出発したのです!!!
W杯で一番熱い等身大パネル
バスでロシアへ向かう一行は、その道中の様子をFacebookやInstagramで実況。
4人の仲間と等身大パネルのストーリーは徐々に話題となり、立ち寄った街など行く先々でも大人気に。
そして遂に、4月に出発したハビエルさんの等身大パネルは、ワールドカップ開幕直前に無事ロシアのモスクワへ到着。
とくに南米からやって来たサッカーファンの間では、ハビエルパネルの知名度抜群で、ワールドカップを盛り上げるのに一役買っている模様。
今後放送されるメキシコ戦のテレビ中継では、スタジアムの何処かにハビエルさんの等身大パネルがいるかもしれないので、探してみてね!!!