2017年にメキシコで発生した殺人事件は2万5000件を超えている。
日本の100倍近く殺人事件が発生していて、麻薬密売を生業とするマフィアの縄張り争いに、無関係の市民が巻き添えとなることも多い。
それほど治安の悪いメキシコで、犯罪組織と戦う警察に異変が起きている…
パチンコでマフィアと戦う!?
つい最近、メキシコの都市アルバラドの警察官130人が拳銃の取り扱いや射撃のテストを受けたところ、30人が不合格となってしまった。
この不名誉な知らせを受け、地元のミゲル・アンジェル・ユネス・リナレス知事は、アルバラドの警察官たちの拳銃の使用禁止を決定した。
確かに、射撃の下手くそな警察官が街中で発砲したら、弾丸はどこへ飛んでいくかわからず、市民が巻き添えになってしまう可能性は跳ね上がる。
しかし、マフィアによる犯罪が横行するメキシコで、武装せずに治安を守るのは不可能。
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そこで、アルバラドの警察官に支給された新たなウエポンが「パチンコ」だ。
「ONE PIECE」のウソップが使ってた、ゴムをビヨ~ンと伸ばして玉を飛ばす、オモチャと武器の中間くらいのアレ。
Netflixで配信されている、メキシコの麻薬王の実録ドラマ「エル・チャポ」には、重火器で武装したマフィアによる組織犯罪のヤバさが山程描かれているが…
果たして腰にパチンコをぶら下げた警察官が、マフィアから市民の安全を守ることが出来るのか…?
知事の決定には批判の声も少なくない…