拳にスーパーマンのようなトランプ元大統領のタトゥーを入れた髭の白人男性。
この男性は、もうこの世にいない。
新型コロナウイルスを「大したこと無い」「政治的なデマ」と軽視した結果、新型コロナウイルスに感染して死んでしまったのだ…
「新型コロナウイルスを自分に注射してやる!」
これはバイデン大統領が誕生するより以前の、2020年8月5日にFacebookに投稿されたコメント。
「俺には考えがある。新型コロナウイルスを自分で注射するんだ。もし俺が死ねば、お前らの妄想は正しかったことになる。でも俺が死ななかったら、お前らは全員デマに踊らされた政治家の手駒なんだよ!!」
こんな投稿をしたのは、アメリカのアラスカ州に住むボブという名の白人中年男性。
熱狂的なドナルド・トランプ元大統領の支持者で、トランプ元大統領の新型コロナウイルス軽視発言を信じて「新型コロナウイルスなんて本当は大したこと無い」「政治的な理由で大げさに報じられてるだけ」「自分でウイルスを注射しても問題ない」「マスクなんて必要ない」と、ネット上で根拠の無い過激発言を繰り返していた。
しかし…
そんなボブが最近投稿した近況報告にフォロワーは愕然とした。
「俺は今、病院の集中治療室で新型コロナウイルスの合併症と闘っている。毎日、肺が悪化しているようで、今夜辺り人工呼吸器をつける可能性がある。もう終わりだ。身体も心臓も問題ないのに肺だけが死にかけてる…」
新型コロナウイルスへの軽視発言を繰り返していたボブが、新型コロナウイルスに感染して重症化していたのだ。
これで流石にボブも新型コロナウイルスやトランプ元大統領に対する考え方が変わるのかと思いきや…
トランプ大統領!左翼のデマをぶっ壊してくれ!
新型コロナウイルス感染が重症化したボブは、最後に、こんなコメントを投稿していた…
「君達が真実を知ることが出来るよう願っている!みんな愛してるぜ!トランプ大統領!左翼のデマをぶっ壊してくれ!アメリカ合衆国を再び偉大な国に!!」
この投稿の直後、ボブはトランプ大統領の熱狂的な支持者のまま、トランプ大統領が再選して左翼を蹴散らしてくれると信じて、この世を去った…
この皮肉なニュースは大きな話題となり、ある人は、次のようにコメントした。
「死ぬ可能性のあるウイルスを軽視する集団は、まるでカルト。本当に酷い話だ…」