「カエルの軍隊(フロッグ・アーミー)を作るぞ!!!」
そう宣言したイギリス人TikTokerのシンフロッグは、各地の沼を巡って大量にオタマジャクシを捕まえてきて、自宅の庭の子供用ビニールプールに放った。
彼が捕まえてきたオタマジャクシは、およそ140万匹。プールの中にはオタマジャクシがウジャウジャ…やがてオタマジャクシはカエルに成長していき、両生類が苦手な人にとっては見るに堪えない地獄…
TikTokで大人気「カエルの軍隊」
それからシンフロッグは大量のオタマジャクシが徐々にカエルに成長していく様子を撮影して、TikTokに動画を投稿。
@thinfrogthe tadpoles legs are so big now I can't wait for a a million frogs🐸😂♬ original sound - Speed sounds
やがてオタマジャクシはカエルに成長して、シンフロッグの計画通りカエルの軍隊が誕生した。
動画はバズりまくって、シンフロッグのフォロワーは200万人に激増。一連の動画で2000万いいねを獲得。
@thinfrog my fault @bigmackdaddyg ♬ Love You So - The King Khan & BBQ Show
TikTokerシンフロッグの「カエルの軍隊を作る」という目的は達成されたけれど、成長した100万匹以上のカエルの面倒を見るわけじゃない。
再生数を稼ぎが達成されたカエルの軍隊は、自然界に放たれた。
これに生物学者や環境学者は「カエルの軍隊は非常に危険だ」と批判している。
その理由は…
生物学者「カエルの軍隊は生態系を破壊する」
生物学者のダウッド・クレッシ教授は、カエルの軍隊が生態系へ与える悪影響を懸念。
「カエルの大量繁殖は、間違いなく自然に悪影響を与えます。人間が飼育することで、普通は生き残ることのできない数のオタマジャクシがカエルに成長します。そのカエルが自然に放たれることで、多くの昆虫が捕食され生態系や食物連鎖が崩れます。例えば昆虫が重要な役割を担っていた食用植物の受粉などに、悪影響が出るでしょう」
シンフロッグがカエルの軍隊を開放した周辺では、すでにカエルが餌とする昆虫が激減しているのかもしれない…
環境学者のナオミ・デイビス教授も、カエルの軍隊が環境に悪影響を与えると指摘。
「トレンドになっているカエルの軍隊は、生態学的観点で言えば非常に無責任。周辺地域の水質汚染や環境の安全を脅かす行為。それに自然に放たれた大量のカエルも、大多数は飢えて死ぬことになります」
#frogarmy動画の総再生回数4億回
「カエルの軍隊」はシンフロッグが始めたわけではなく、これまでに何人ものTikTokerが大量のオタマジャクシを自宅の池やプールで飼育して、成長記録動画を投稿。
#frogarmyで投稿された動画は、累計で4億回以上も再生されている。
他にも、昆虫や生物を大量に飼育して注目を集めようとする投稿者は後をたたないが、高確率で炎上するので手を出さないのが吉。
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