付き合っている恋人に別れを切り出すのは気不味いものです。
場合によっては、相手が暴れたり泣きつかれたり、非常に面倒くさい修羅場と化す事も予想されます。
そんな最悪のケースを避けるため、中国の湖北省に住む女性が考えたスマートに彼氏と別れる方法は「フェイク誘拐と殺人」をでっち上げることでした…
貧乏彼氏と別れたい彼女
37歳の中国人女性ユーさんには、付き合い始めたばかりの彼氏リンさんがいました。
2019年1月、ユーさんは初めて彼の家を訪れたのですが、その暮らしぶりを目の当たりにして…
「え…?この人…貧乏だったの…?」
ユーさんは自分の彼氏が裕福ではない、ぶっちゃけて言えば「彼氏が貧乏なのにガッカリ」したわけです。
たちまち愛が冷めてしまったユーさんは彼と別れることに決めたのですが、気がかりなのは彼氏のリンさんが非常に粘着的なしつこい性格をしていたこと。
別れ話を、すんなり受け入れてくれるとは考えられず、面倒くさいことになることは目に見えていたのです。
そこでユーさんは、彼氏と別れるため一芝居打つことにしたのです…
彼氏と別れるため狂言誘拐
2月21日、ユーさんは自宅のある団地を出てから、リンさんのスマホに連絡を入れました。
「助けて!!別れた元旦那に誘拐されてしまったの!!!」
切羽詰まった感じで、嘘の誘拐事件をでっち上げると、一方的に電話をガチャ切り。
さらに、狂言誘拐に真実味を持たすため、ユーさんは誘拐犯のフリをして、リンさんおスマホにメッセージを送信。
「もし警察に連絡したら女を殺す」
「もう女を殺して湖に投げ捨てた」
これで諦めの悪い彼氏も、自分のことを忘れてくれるだろうとユーさんは目論んでいたんですが、愛していた彼女が殺されてしまったと本気で信じたリンさんは、悩んだ末に警察に通報してしまったのです。
警察がモーテルに踏み込むと…
警察は地元周辺に設置されている監視カメラの映像から、誘拐されたと思われるユーさんの足取りを追跡。
するとユーさんらしき女性が、ある小さなモーテルに入っていく姿が、映像から確認されたのです。
愉快事件の手がかりを得るため、警察がモーテルの捜索を行うと、捜査員達はびっくり仰天。
誘拐されたはずのユーさんがベッドに寝っ転がりながら、テレビを見てくつろいでいたのです。
誘拐事件について尋ねられたユーさんは全く動じること無く「貧乏な彼氏と別れたかったから」とフェイク誘拐&殺人をあっさり白状。
現地ニュースによれば、いたずらに秩序を乱したとのことで、ユーさんは警察に10日間拘束されたとのこと。
娑婆に出たユーさんと彼氏リンさんの間で、どんなやり取りがあったのかも気になりますが、恋人と別れたい時は、素直に告げるのが一番手っ取り早いんじゃないでしょうか。
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