中国貴州省に住む51歳の女性ゼンさんは、日本でも何かと話題となっている代替療法の熱心な信仰者。
代替療法とは、通常の医療の代わりに用いられる、科学的な有効性が証明されていない非科学的な医療のこと。
この代替医療には、漢方や鍼灸など、日本人にとって馴染みのあるものや安心安全な手段も含まれているんですが、中には「お前マジで言ってんの?」と、耳を疑うようなオカルトやスピリチュアルまがいの悪質な情報も錯綜しているんで注意が必要です。
そんな代替医療にドはまりしていたゼンさんは、どこから情報を仕入れてきたのか「自作した点滴で20種類のフルーツジュースを血管に流し込む」と言う、非常にエクストリームな健康法に手を出してしまいました…
フルーツ点滴で高熱&全身の痒み
血液にフルーツジュースを混ぜるなんて、どう考えてもロクな結果にならなそうですが、ゼンさんは自宅でフルーツ点滴を実行。
すると…
点滴直後から、ゼンさんの体温は急激に上昇し、全身に異常な痒みが…
この時点で十分ヤバイんですけど、自分の代替療法に自信を持っていたゼンさんは助けを求めることなく、ひたすら我慢。
しかし、あまりにも体調の悪そうな姿を目の当たりにした夫が、強引に病院へ搬送。
診察の結果、ゼンさんは20種類のフルーツ点滴が原因で感染症となり、心臓、肝臓、腎臓に異常が生じていました。
その後、敗血症を発症したゼンさんは集中治療室に移されるほど瀕死の重体に…
血液中の果汁を人工透析
Photo|metro
治療にあたったリュウ・ジャンシュウ医師は、ゼンさんの血液中から果汁を取り除くため人工透析を行い抗生物質を投与。
生死の境をさまよっていたゼンさんですが、現代医学のおかげで症状は徐々に回復し、このようにコメントを残しています。
「果物は栄養価が高いので、点滴しても害は無いと思ったんです…」
代替療法にハマってる皆さんも、フルーツ点滴には手を出さないでね!!!