「あなたが良い行いを続けるなら、膝の皿の守護天使は決して見捨てません。あなたや家族に襲いかかる悪しき者たちから守ってくれるはずです」
ちょっと何言ってるか分かんない、仰天スピリチュアル理論を提唱しているのは、フィリピンのマニラに住むアンジェリト・オレタさん55歳。
Photo|metro.co.uk
こちらのファンキーなファッションに身を包んだアンジェリトさんに言わせれば「他人の膝の皿を身に着けとけば災難から守ってくれる」らしい。
狂気の墓荒らし集団
他人の膝の皿なんて、どうやって手に入れるのかと言うと、調達スポットは墓場。
アンジェリトさんと、彼のスピリチュアル理論を信じているフォロワー達は、夜な夜なマニラ郊外の墓場に忍び込んで、土葬されている遺体を掘り起こすと、膝の皿にあたる三角形の「膝蓋骨」を、こっそり拝借し持ち去っているのだ。
盗んだ膝の皿は、ココナッツオイルの中に数日間浸け込んだ後に、骨の周りに付着していた余分な肉や皮膚を取り除けば準備OK。
家の中に飾ったり、お守りとして身につけることで、悪しき力から守ってくれるんだとか…
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当然だけど、彼らのやってるのは立派な墓荒らしで、フィリピンでも違法行為。
「私達の持ってる膝の皿は、全て赤の他人のものです。ですが、元の持ち主や、その家族にも祈りを捧げています。
金儲けをするつもりはなく、信頼できる友人や、自分を慕う人たちに贈り物で差し上げています」
アンジェリト氏の自宅には、そこら中に膝の皿だけが散乱しているそうなので、フィリピンに遠征して彼に頼み込めば、1個ぐらい分けてもらえるかもしれないけど…