メキシコ最北バハ・カリフォルニア州に住むドン・アダン・アラナは、息子から思いがけないプレゼントを貰った。
それは新車のピックアップトラック。
すぐにでも息子や家族とピックアップトラックで走りに行きたかったけれど、その願いが叶わないことはアラナさんにも分かっていた。
すでにアラナさんは不治の病に侵されていて、余命いくばくもなかったからだ。
そこでアラナさんは、こんな遺言を家族に伝えた。
「私が死んだら、ピックアップトラックに乗せて埋葬してほしい。天国に行ってからドライブできるように…」
車を棺桶に遺体を埋葬!?
メキシコでは、最愛の人の人生最後の願いを叶えることは何よりも重要だとされている。
そのため、アラナさんの遺族は彼の「ピックアップトラックで埋葬してほしい」という願いを本当に叶えることにした。
地面に大きく掘った穴をレンガで囲い、クレーンを使ってピックアップトラックを埋葬。
その荷台には確かに故人の眠る棺桶が乗せられている。
この棺桶トラックの画像や動画は、メキシコ国内外のソーシャルメディアでバズって大きな話題となった。
とても良い話に聞けるけれど、気になるのは「勝手に車と遺体を埋めてもいいの?」という問題。
実はアラナさんの遺族は何の許可も取らずに車と遺体を埋めたらしく、埋葬後に問題となった…