イギリス西部の港湾都市ブリストルに住む72歳のデイブ・スミスさんは、2020年5月に新型コロナウイルスに感染。咳と発熱が酷くなり入院することになった。
一般的に、発症から10日ほどで新型コロナウイルスの大半は死滅し、症状は回復すると言われている。
しかし、デイブさんの新型コロナウイルス治療は、誰も経験したことがないほど長引いてしまった…
新型コロナ陽性反応の世界最長記録
入院から8日後、一旦症状が回復したので自宅療養に切り替えたけれど、何日経ってもデイブさんの症状は完治しない。さらに、何度PCR検査を受けても陽性反応が出てしまうのだ。
デイブさんは入退院を繰り返し、8月、9月、10月、12月に症状が悪化して入院。
72歳のデイブさんにとっては、肉体的にも精神的にも辛い日々。人生を諦め、死を覚悟したこともあったとか…
「5時間ノンストップで咳が出続けることもありました。どれだけ身体とエネルギーが消耗するか想像してみてください。妻に首を吊って楽になりたいと言ったこともありました。死ぬことより生きていることが怖かったんです」
2020年5月に感染したのにも関わらず、2021年になってもデイブさんのPCR検査は陽性反応が出続けていた。
医師が様々な治療法を試しても効果がない。そこで、ブリストル大学の研究チームが作り出した新型コロナウイルスの抗体を実験的に投与。すると、そこから症状が目に見えて回復。
先日受けたPCR検査で、やっと陰性の結果が出て地獄の日々から帰還したデイブさん。最初の陽性反応から陰性になるまで305日かかったそうだ。
「ベッドで寝たきりの状態が3ヶ月続いたこともありました。立ち上がることが出来ないので、寝たまま妻に体を拭いてもらい、髭を剃ってもらっていました。親族に電話をかけて、お別れの挨拶もしましたよ。回復した今は、あんなこと言わなければよかったと思いますよ」
新型コロナに感染する以前は、体重117kgの肥満体型だったけれど、その後、食欲もなく、みるみる体重が減って、今では64kg。
専門家によれば、これだけ陽性反応の期間が長った報告は他にないため、世界最長記録とのこと。デイブさんの特異な症例は、7月に開かれる欧州感染症会議で報告される予定。
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