熱気球会社のお得意様はロシア軍
ロシアの企業「ラスバル社」は、熱気球愛好家の社長が、1993年に熱気球の製造販売を行う会社として起業。
子供が遊ぶための風船の販売なども手掛けていたのだが、紆余曲折あって、現在、ラスバル社の最大のクライアントとなっているのは、なんとロシア軍。
「熱気球や風船の会社とロシア軍が何で…?」
実は、ラスバル社はロシア軍からのオーダーを受けて戦車やトラックに似せた実物大のバルーンを製作。
ロシア軍は、戦場で他国の軍隊を騙すために、風船戦車やトラックを活用しているのだ!!!
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敵軍を騙すロシアの風船兵器
戦場では、相手の軍隊の戦力を調査するのが非常に重要だ。
もし、相手が自軍を大きく上回る戦車やミサイルを保持していたら、戦闘に時に大きな痛手を負ってしまう。
このような相手軍との戦力の読み合いで活躍するのが、ロシア軍の風船兵器だ!!!
風船で軽いため、小さく折りたたんで戦場へ簡単に持ち込めるし、空気を入れて膨らませれば、あっという間にフェイク戦車隊を作ることが可能。
風船なので戦闘が始まれば全く戦力にはならないけれど、遠目からでは本物と見分けがつかないほど精巧なので、相手の軍隊にハッタリをかまして時間を稼ぐには効果抜群なのだ。
実は、過去の戦争でも嘘やハッタリが戦況を有利にすることは実証されているとか…
第二次世界大戦と風船兵器
ロシア軍から風船兵器の製造を請け負っているラスバル社の軍事エンジニア アレクセイ・コマロフ氏は、次のようにコメントしている。
「戦争の歴史を紐解くと、必ずしも正直者が勝利しているわけじゃない。嘘やハッタリが勝利へ導くのです」
実際に、第二次世界大戦時には、アメリカ軍に「幽霊部隊」と呼ばれるトリッキーな戦術に特化した部隊が存在し、現代のロシア軍と同じように、バルーンで作られた兵器を戦場に持ち込んでいたことが明らかになっている。
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風船戦車の価格は170万円
ラスバル社では、空気で実物大に膨らむ戦車、トラック、ロケットランチャー、戦闘機、軍用テントなど様々な風船兵器を製作。
敵軍のレーダーや赤外線センサーに見破られないため、特殊な素材を使用しているとか…
参考までに、ラスバル社の風船戦車の販売価格は約16,000ドル、約170万円ほど。
風船にしては高い気もするが、実際の戦車は1台製造するのに数億円、さらに維持費や輸送コストも莫大にかかるので、バルーン戦車は費用対効果でも非常に優れているそうだ。
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