陰謀論が好きな人にとって「権力者による偽装工作」は胸がときめくテーマの一つ。
「アポロ11号の月面着陸映像はスタジオで撮影されたフェイク映像だ!!」
「オサマ・ビンラディンはCIAに保護されて今でもバハマで生きている!!」
嘘か本当か分かりませんが、その確認することの出来ないもどかしさも、陰謀論の重要なスパイスなのです。
つい先日、陰謀大国ロシアで、地方政府による環境汚染の偽装工作が発覚したのですが、これが陰謀論を楽しむ余地が無いほど実にお粗末なものでした…
雪を白く塗って大気汚染偽装
極東シベリアの都市ミスキーで、市政による偽装工作が発覚して、非難を呼んでいます。
その疑惑がコチラ…
Photo|YouTube
Photo|YouTube
降り積もった雪を触ると、手に白い何かがベッタリ…
なんと、ミスキーの街に降った雪が塗料で白く塗られているのです。
本来、白いはずの雪を白く塗るなんて無意味に思えますが、こちらの地域では、冬場に石炭をガンガン燃やすので、大気が汚染されて、灰色のベトベトした雪が降り積もります。
昨今、大気汚染への批判の声が世界的に大きくなっているので、地元政府は汚染された雪から人々の目を反らすため、白い塗料で塗って偽装工作を行ったんですが、速攻でバレてメディアが騒ぎ出し大問題に発展!!!
地元のニュースメディアによれば「市内に降り積もる雪は、どこも石炭の影響で薄汚れていたので、役人たちは現代技術に頼るしかなかったのだろう」とのこと。
メディアの追求で追い込まれたミスキーの市長は「新年に向けたお祝いムードが台無しにされてしまった市民の皆様に、深く謝罪します」とコメントし、担当者の責任を厳しく追求するとのこと。
最近では、同様に石炭の影響で中国に茶色い雪が降っていることも話題となりましたが、冬場の海外旅行で石炭消費量の多い国へ行くときは、雪の汚染に気をつけてね。
ロシア関連記事:世界一悪趣味な企業CMがロシアで大炎上!!
環境関連記事:汚染水100%アイスで環境問題を訴える美大生