夏が近づいて気温が上昇すると注意しなければならないのが「熱中症」です。
主に体温の上昇と脱水によって引き起こされる熱中症は、めまい、吐き気、頭痛などの症状が現れ、最悪の場合は死に至ることもあります。
飼い主は愛犬の熱中症にも注意が必要!?
そして、夏場の熱中症は人間だけでなく、犬も注意が必要です。
※下の動画は熱中症になってしまった犬を撮影したもの…
海外で行われた、犬と熱中症に関する最新の研究では「熱中症になりやすい犬種と特徴」が明らかになりました。
熱中症になりやすい犬種ランキング
イギリスの国立ノッティンガム・トレント大学で獣医学を研究するエミリー・ホール博士は、100万匹を超える犬の診察記録を調査。
その結果、熱中症の報告が多かった犬種TOP5がコチラ。
熱中症になりやすい犬種ランキング
1位 チャウチャウ
2位 ブルドッグ
3位 フレンチブルドッグ
4位 ボルドー・マスティフ
5位 グレイハウンド
エミリー博士によれば「犬は人間のように発汗しないため、体温を下げるためにハアハア息を切らしたように呼吸を繰り返します。しかし、鼻が低いと体温を下げる効率が悪いのです。むしろ、鼻の低い犬が呼吸を繰り返すことで、より体温が上昇してしまうこともあります」とのこと。
鼻の低い犬は熱中症になりやすい
エミリー博士の研究では、頭蓋骨が小さくて鼻が低い、どちらかと言うと平べったい顔の犬が熱中症になりやすいという結論に至りました。
鼻の長いラブラドールレトリバーと比較すると、チャウチャウの熱中症リスクは17倍、ブルドッグ14倍、フレンチブルドッグ6倍、パグ3倍となっています。
ただ、今回の研究のデータは氷山の一角に過ぎず、飼い犬が熱中症になっていても獣医へ連れて行かない飼い主も多いそうです。
夏場は愛犬との外出に注意
近年は気候変動によって世界中で夏場の平均気温が上昇しているため、愛犬との真夏日の外出は注意してください。
冷房の効いてない車の中の置き去りにされた犬は、わずか20分で熱中症になることもあり、死亡例も報告されています。
愛犬の熱中症を避けるため、屋外では日陰を確保し、水を十分与えることを心がけてください。