邪悪な何かが取り憑いていると噂される「呪いの人形」に関する事件をお届けするシリーズ。
第3段は、長年、呪いの人形の引き起こす怪奇現象に悩まされているペルー人女性の話…
呪いの人形が嫉妬で暴れまわる
ペルーの港町カヤオに住むベルリズさんは、幼い頃に母親からクリスマスプレゼントでオモチャの人形を貰った。
それは、世界中どこにでもあるような市販の人形だったが、その中には邪悪な何かが宿っていたのかも知れない。
最初にベルリズさんが人形に対して異変を感じたのは、プレゼントで貰った翌日のことだった…
人形にデイジーと名付けて大切にしようとしていた矢先に、ブロンドの髪がゴッソリ抜け落ちてしまったのだ。
それだけでも非常に不気味だが、以後、ベルリズさんの身の回りでは、家の中のものが勝手に落ちたり空中を舞うポルターガイスト現象が頻発する。
「これはデイジーが原因なのでは…」
ベルリズさんは不気味な人形デイジーへ疑いの目を向けるようになる…
呪いの人形デイジーと怪奇現象
ある時、幼いベルリズさんを父親がハグ。すると突然、家の電気がバッと消えてしまった。
そして、再び電気がついた時、ベルリズさんの顔には何かで切りつけられたような傷が付いていた…
またある時、いとこの女性がベルリズさんのベッドで横になっていると、誰もいないのに彼女めがけて物が飛んできてパニックになったことも…
「家の電気が急に明るくなったかと思ったら、テレビの上に置いてあった私の聖書が落下したことがあります。そして私が泣き出すと照明が消え、私の周りを黒い影が取り囲んだのです…」
原因不明の怪奇現象は大人になってからも続き、ベルリズさんが家にボーイフレンドを招いたところ、彼氏が夜中に寝ていると、何者かに頭を鷲掴みにされ、思い切りぶん殴られたとか…
「デイジーは私に近付く人へ嫉妬するようなんです」
恐怖を抱いた彼氏はベルリズさんの元を去ってしまい破局してしまったと言う…
千里眼を持つ女 VS 呪いの人形
なんとか現状を打開しようと、ベルリズさんは「千里眼の力を持つという女性」にコンタクトを取った。
千里眼を持つ人物が、特殊なマイクを使ってデイジーと会話を試みると、何やら不可解な音声が残されていたと言う…
つい最近、ベルリズさんは子供を出産。
デイジーの嫉妬が子供に向けられるのではないかと、何度も処分を検討したが、逆恨みされのが怖くて踏み切れず…
ベルリズさん親子と呪いの人形との共同生活は続いている…