映画のような数奇な人生を送った一人の男が、肝臓癌で亡くなってしまった。
その男は、ベトナム人のホー・バン・ラン52歳。
なんとランさんは、数年前まで父親と二人きりで40年間も人里離れたジャングルの中で生活。リアルターザンとした世界を騒がせたビックリ人間だ!!!
「リアルターザン」と呼ばれた男
まだベトナム戦争が繰り広げられていた1972年、ベトナム軍兵士だった父親は幼いランさんを連れて、ジャングルの奥地へ逃げ込んだ。
文明社会を捨てた二人は、ジャングルの中で木の実や果物、小動物を食べ、木の皮で造った服を纏い、40年間も古代人のような生活を送っていた。
父親は、とっくにベトナム戦争が終わっていることを知らず、人里へ戻るのを恐れていたのだ。
ところが、2013年8月に地元の人達が偶然、ランさんと父親を発見して保護。もともと暮らしていた村に連れ帰った。
そこからランさんは第2の人生をスタートさせたのだが、2020年、ランさんの体に異変が…