世界中で人気が定着したTikTokからは、新たなクリエイターやインフルエンサーが誕生する一方で、子供たちに有害な動画も少なくない…
つい先日、アメリカでは12歳の少年がTikTokに投稿する動画を撮影していた際に、取り返しのつかない事故を起こしてしまった。
TikTok失神チャレンジで12歳の少年が脳死
2021年3月22日…
アメリカのコロラド州に住む12歳のジョシュア・ヘイリーサス君が、自宅のバスルームで倒れているのを双子の兄が発見した。
この時、ジョシュア君はTikTokに投稿するための動画を撮影していた。
その動画は、ジョシュア君の周りでも話題となっていた「ブラックアウト・チャレンジ」と呼ばれるもの。
簡単に言うと、家庭にあるものを使って自分で自分の首を絞めて、ブラックアウト(失神)する様子を撮影した動画。
説明を聞いただけでも、ブラックアウト・チャレンジが危険な行為であることは明らか。しかし、TikTokの若いユーザーの間ではブームとなっていて、動画投稿が増えている。
ジョシュア君も、スニーカーの靴紐を使用して、ブラックアウト・チャレンジの動画を撮影していたのだが、窒息して失神。
意識の無い状態で発見されたジョシュア君は、病院へ緊急搬送され一命はとりとめたものの、現在も意識はない。
ブラックアウト・チャレンジによって長時間、酸素が脳に行き渡らず、12歳の少年は脳死状態になってしまったのだ。
TikTokの潜在的な危険性
「ジョシュアはソーシャルメディアを活用して、ギターや演技、料理を学んでいました。しかし、ソーシャルメディアのポジティブな可能性だけでなく、危険性にも晒されていたんです…」
TikTokの危険なチャレンジによって、息子が脳死状態になってしまった父親のゼリウンさんは、メディアの取材に後悔をにじませる。
「病院のベッドに横たわるジョシュアを見るのは悲しすぎました。医者からは、もう長く生きられないとも言われています。子供を持つ親たちに、もう私のような経験はしてほしくありません」
ゼリウンさんは、この悲惨な出来事を多くの人に知ってもらうことで、子供たちが潜在的な危険にさらされている事実を理解してもらいたいと話した。