世界で、わずか200例しか報告されていない奇病「胎児内胎児」とは、本来、双子として生まれてくるはずだった胎児の1人が、もう片方の体内に取り込まれた状態で生まれてくる極めて稀な症状。
手塚治虫の名作マンガ「ブラックジャック」の登場人物ピノコも、胎児内胎児の症状(原作では畸形嚢腫として紹介されていた)で姉の身体に寄生していたところを、ブラックジャックに救われた。
ただ現実は、そこまでドラマティックには展開しない。
世界で200例の奇病「胎児内胎児」
Photo|dailymail
インドで誕生したプリンサ・ラサヴァちゃんの異変に両親が気付いたのは、生後5ヶ月のころだった。
娘のお腹の辺りに「何かの塊」があるのを発見。
両親は、しばらく様子を見ていたが、娘の体内の塊は目に見えて大きく成長していることがわかり、急いで病院で検査を受けることに。
すると、プリンサちゃんのレントゲンには思わぬものが写っていた。
Photo|dailymail
それは、本来ならプリンサちゃんと同時に生まれてくるはずが、途中でプリンサちゃんの体内に取り込まれてしまった胎児の姿だった…