かつて青森県の山中にあったと言われる「杉沢村」は、昭和初期に一人の村人が発狂して次々に村人を殺める事件が発生。杉沢村は廃村となり地図上からも消えた。
と言われている。
都市伝説として語られる杉沢村が過去に実在していたのか、村人の大量殺人事件が発生したのか、本当のところは分かっていない。
山間の村にまつわる不気味な話として中国では「夜狸猫事件」と呼ばれる未解決事件が知られている。
それは、一夜にして1000人近い村人や犬、猫、家畜まで姿を消した怪事件で、原因は今でも全く明らかになっていない…
中国で起きた未解決の謎「夜狸猫事件」
1987年のことだった。
中国のほぼ中央に位置する陝西省(せんせいしょう)山間部の晶山村で、一晩の間に全ての村人が姿を消す事件が発生した。
村人だけでなく、犬、猫、家畜に至るまで、まるで神隠しにあったかのように失踪してしまった。
この不可思議な大量失踪劇は中国で「夜狸猫事件」と呼ばれ、ネット上でも多くの人が関心を寄せ議論が交わされてきたが、今でも未解決事件として真相は明らかになっていない。
試しに「夜狸猫事件」と検索すれば、事件の内容を伝えるHPが多くヒットする。
この中国での怪事件が日本の杉沢村伝説と異なるのは、もぬけの殻となった晶山村が、現在でも存在している点だ。
事件発生から30年経ち、荒廃した家屋が立ち並ぶ晶山村…
ここで、かつて生活していた村人たちは、どこへ行ってしまったのか?
ネット上では、夜狸猫事件に関する噂話が実しやかに語られている…
夜狸猫事件にまつわる噂
宇宙人による集団拉致説
「宇宙人がUFOで村人たちを連れ去った」と言う、都市伝説にありがちな信憑性に乏しい説だが、村の近隣に住んでいた人の中には「失踪事件が起きるより以前に晶山村の上空で未確認飛行物体を見た」と証言している人も多いとか…
さらに、夜狸猫事件で不審な点は、晶山村には事件を思わせるような痕跡が残されていなかったこと。
民家が荒らされていたり、不審な血痕なども見つかっていないことから、宇宙人による誘拐を疑う声は少なくない。
中国共産党による強制移住
当時、晶山村の周辺に住んでいた人は「軍隊がやってきて、村人を連れて行ってしまった」と証言していると言う。
この事から、夜狸猫事件の真相として、最も有力視されているのは中国共産党、人民解放軍による住民の強制移住説。
村人たちは事前に何も知らされること無く、一晩のうちに別の場所の住居へ強制的に移住させられ、決して口外しないよう固く口止めされているため、真相が表に出てこない…
この強制移住計画のコードネームが「夜狸猫」と呼ばれていたとも噂されている。
強制移住の理由に関しては、村の付近に核関連の施設が存在するため、安全対策のため人々を施設から遠ざけたとの指摘も…
中国共産党も、人民解放軍も夜狸猫事件への関与は否定しているが「宇宙人の集団拉致説」よりは現実的に思える。
結局の所、夜狸猫事件は村人が突然失踪したという事実意外は、全てが闇の中。
おそらく、この先も明らかになることはないだろう…