※画像は「Mail」のスクリーンショット
カナダのブリティッシュコロンビア州に暮らすエリック・マヌーさん33歳。
普段は庭師として働くエリックさんには、もう一つの顔があります。
なんと、彼は故郷のガーナ共和国では「アカン族」という部族のトップに君臨する若きキングなのです!
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「なんで部族のトップがカナダで庭仕事を?」
と思う方も多いはずですが、エリックさんは故郷や部族を捨てたわけではありません。
これには深い訳があるのです…
1本の電話で部族のトップに!?
およそ6000人が暮らすアカン族の村で生まれたエリックさんは、代々、部族の王を受け継ぐ血筋。
しかし、エリックさんが成人した頃は、彼の叔父が部族を統治していました。
年頃のエリックさんはガーナに滞在していたカナダ人の女性と交際して結婚。
夫婦はカナダに移住し、エリックさんは庭師として働き始めました。
何事もなく3年が過ぎた頃。
二人の間には子供も誕生し幸せに暮らしていたのですが、エリックさんのもとに故郷のガーナから国際電話が。
それは、部族を治めていた叔父が死去した知らせと、話し合いの結果エリックさんが次の王に決まったと言う報告でした。
まさに寝耳に水だったのですが、エリックさんはアカン族のためにとガーナへ帰国し王位を継承したのでした。
王が自ら出稼ぎする理由とは?
ところが、エリックさんは再びカナダへとUターンし、庭師の仕事を再開しました。
部族の王と聞くと、貢物や美女に囲まれて踏ん反り返っているようなイメージですが、エリックさんは違います。
貧しい村の粗末な医療設備をなんとかしようと、王が自らカナダで出稼ぎしているのです。
僕のことをテレビで見たことがある人からは「なんで部族の王が庭仕事してるの?」って聞かれます。
でも、僕はボスのために働くことに誇りを持っています。
庭師としてエリックさんを雇っている上司のスーザン・ワトソンは、若き王と貧しい村のために寄付を募る運動を開始。
集まった文房具、衣料品、パソコンなどをアカン族へ送っているそうです。
まるで映画のようなストーリーですが、これは本当の話。
今も若き王は村のためにカナダで庭師として労働しているのです。