過激な動画を投稿して人気YouTuberになることを夢見たカップル。
しかし動画撮影で最悪の事故が起きてしまった…
YouTubeの過激な動画企画で死亡事故
事故が起きたのは2017年6月。アメリカのミネソタ州に住むモンリサ・ペレス(当時19歳/妊娠7ヶ月)とペドロ・ルイス(当時22歳)のカップルは、YouTubeに投稿するための動画を撮影していた。
動画企画を主導していた彼氏ペドロは、こんなことを言っていた…
「誰も想像しないヤバいことをやるよ。僕は誰よりもクレイジーなスターになりたいんだ。失敗するかもしれないけど、それで死ぬならしょうがないね。どうせ皆いつか死ぬんだしね」
危険を犯してでもYouTubeで人気者になりたかったペドロは、こんな企画を考えた。
「拳銃の弾丸を分厚い本で受け止める」
厚さ4cmほどある分厚い本を持つペドロに向かって、30cm離れた場所からモンリサが拳銃を撃つという、誰が聞いても危険な企画だった。
そして悪い予感は見事に的中。
モンリサが撃った殺傷能力の高い50口径のデザートイーグルから放たれた弾丸は、分厚い本を貫通してペドロに命中。そのまま彼は命を落としてしまった。
逮捕された女性YouTuberに懲役判決
YouTube動画撮影中の事故とはいえ、引き金を引いたモンリサは逮捕され、第二級過失致死罪の容疑で裁判にかけられた。
2018年3月、モンリサには懲役180日の有罪判決が言い渡され、刑務所に服役。生涯に渡って銃器の所持も禁じられることになった。
その後、罪を償って釈放されたけれど、モンリサの元には誹謗中傷が殺到。一時は自殺を考えるほど病んでしまったそうだ。
「14歳の時に出会ったペドロは、私の理想の王子様だったんです。彼の言うことは全て正しいと受け入れていました。あの時の事故から完全に立ち直れるとは思えません。が、子供のためにも前に進まなければなりません」
YouTube動画によってどん底を味わったモンリサだけれども、その後、ファッション関連の情報や子育てのアドバイスを発信するインフルエンサー、アパレルブランドの経営者として成功。
過去の失敗を隠すことなく、若い世代からの支持を得ている。