時に自然は、人間が想像できないような巨大なスケールで、見事な芸術を作り上げてしまうことがあります。
スペインのとある湿地帯には、上空から見ると「まるで脳みそだ!!!」腰を抜かすほどの複雑怪奇な地形が広がっていた…
まるで「脳みそ」な絶景
スペインのバイア・デ・カディス自然公園は、林、湿地、浜辺などが周囲105km四方に渡って広がり、国内外の自然愛好家が多く訪れます。
ドローンが一般的になり、手軽に航空写真が撮影できるようになった頃から、この自然公園の中にある沼地が注目を集めるようになったそうです。
沼地を空から見ると…
沼地と聞くと地味な風景を想像しがちだが、バイア・デ・カディス自然公園のサン・フェルナンド沼地を上空から見ると、そこには信じられないような光景が広がっています。
まるで「人間の脳みそ」のように入り組んで複雑な地形は、まさに自然が作り上げた奇跡。
最初に、この脳みそな沼地を空撮して注目を集めたのはスペインの写真家クリストバル・セラノさん。
「私は野生生物の写真家で、想像もできないような景色で人々を驚かせるのが仕事です。この地を最初に空撮した時、まるで人間の脳のような形をした地形に私自身、驚きました」
この場所では、いつでもこのような風景が見れるわけではなく、クリストバルさんは干潮時に撮影。
さらに、絶妙な色のグラデーションも後から加工したのではなく、緑色は藻類、紫色はバクテリアと、自然の中で絶妙な配色が生み出されているとのこと。
クリストバルさんの撮影した「自然の脳」は大きな話題となり、その後、サン・フェルナンド沼地でドローンを飛ばして、風景写真を撮影することがちょっとしたブームに。
スペインに行く予定のある方は、ぜひ自然の脳に触れてみては?