一度、薬物中毒になってしまうと、完全に立ち直るのは難しい。
患者は長期間に渡って薬物の誘惑に耐え続けなければならないからだ。
ところが、現在ブラジルでは薬物中毒治療の画期的な薬が開発され、完成に近づいているそうだ。それが…
薬物中毒患者のためのワクチンだ。
薬物中毒大国ブラジル
接種すると強い多幸感をもたらすコカインは、精神的依存が非常に強力。コカイン中毒になると被害妄想が際限なく膨らんでしまったり、体中から昆虫が這い出てくるような幻覚で錯乱状態に陥ることも…
そんなコカインの消費量で世界1位がアメリカ、そして第2位がブラジル。世界中に出回るコカインの5分の1がブラジルで消費されているそうだ。
ブラジル国内では300万人がコカインを常用していて、成人の25人に1人が日常的にコカインを接種。その内の4分の1が依存症となり、そこから回復できるのは中毒患者の4人に1人だけとのこと。
そんなコカイン中毒を治療するためのワクチン開発を行っているのが、ブラジルの名門ミナスジェライス連邦大学。