パキスタンやインドの一部地域で、新しいタイプの依存症が問題となっている。
それはサソリの毒の喫煙だ。
死んだサソリの尻尾の部分を燃やして、その灰をタバコに混ぜて喫煙すると、薬物の吸引に似たハイな状態が10時間も続くと言う。
が、やはり薬物に詳しい科学者によれば、サソリの毒を喫煙するのは身体的にも精神的に非常に危険だと言うのだ。
麻薬代わりにサソリの毒を喫煙するとどうなる?
サソリの毒の喫煙が問題になりつつあるのは、パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州。この地域には多くのサソリが生息しているため、日光で干からびたサソリの死骸を探すのは容易い。
このサソリの死骸の尻尾の部分を燃やし、その灰を煙草の葉などに混ぜて喫煙するのだ。
体験者によれば、最初の6時間は体に痛みを伴いつつも気分が高揚し、徐々に多幸感が増していくそうだ。
パキスタンの医療関係者ジャマル氏によれば「サソリの喫煙は長期的な記憶障害や、幻覚症状、誇大妄想、睡眠障害の原因となり、肉体的な健康を損ねる可能性も高いんです」とのこと。
さらに重度の中毒者になると、直接サソリの針を自分に刺して酩酊状態を楽しむとか。
国連麻薬局がサソリの毒喫煙の実態調査
現在のところ、パキスタンやインドで、サソリの毒の喫煙にハマっている依存症患者がどれくらいいるのか、正確なデータは存在していない。
そのため、国連麻薬局が詳しい統計データを調査中で、今後の対応も検討しているとのこと。
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