俳優ジョニー・デップは、ピエロの存在が怖くてたまらない「道化恐怖症」だと告白している。
道化恐怖症の中には、ピエロを見るだけで動機が激しくなったり、気を失って倒れる人もいるほど。
ピエロ以外にもにも、人によって恐怖を感じる対象は様々だが、イギリス人の女性ポピー・ジョンソンさん23歳は「マイケル・ジャクソン」が怖くてたまらない。
2009年に謎めいた死で他界したマイケル・ジャクソンは「キング・オブ・ポップ」と称され、音楽史上最も成功したアーティスト。
今でも世界中のファンから熱烈に支持されているマイケル・ジャクソンに対して、ポピーさんが耐え難いほどの恐怖を覚えるきっかけは、ほんの些細なことだった…
マイケル・ジャクソン恐怖症の原因
ポピーさんが「マイケル・ジャクソン恐怖症」となったのは、彼女が5歳の時に初めてみた「スリラー」のPVがきっかけだった。
1984年に発売された「スリラー」は、マイケル・ジャクソン代表曲の一つで、約1億2000万円もの予算を注ぎ込んで制作したホラー映画風のミュージックビデオも大いに話題となった。
確かに、ゾンビダンサーズを引き連れて歌って踊るマイケルの姿は、幼い子供にとっては恐ろしいかもしれない。
ポピーさんは、この時の衝撃がトラウマとなってしまい、23歳となった今でも、マイケル・ジャクソンの歌を聞いたりポスターを見るだけで当時の恐怖がフラッシュバック。
脂汗が噴き出し、目眩で気を失いそうになるほど…
現在はバーテンダーとして働いているポピーさんだが、日常生活ではマイケルへの恐怖が常に付きまとっているとか…
両親は熱狂的なマイケル・ジャクソン信者
更に問題なのは、ポピーさんの両親が熱狂的なマイケル・ジャクソン信者だということ。
家中いたる所にマイケルグッズがディスプレイされているが、ポピーさんは自分が「マイケル・ジャクソン恐怖症」だと打ち明けられずにいる。
「私はマイケルの存在に怯えながら毎日を過ごしています。マイケルの声や姿を認識すると、立っていられないほどです。
ですが、この事実を私は周りの人たちに打ち明けることが出来ていません。心の病気だと思われるのも怖いし、マイケル・ジャクソン恐怖症を、どのように説明すればよいのか分からないのです…」
友達との外出先でマイケル・ジャクソンの曲が突然流れ始め、気分が悪くなったポピーさんは、トイレに駆け込んで、数分間呼吸を整えなければならないほど。
2019年の初め頃に、マイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画「リービング・ネバーランド」が話題になった時は、ネット中にマイケル・ジャクソンが溢れかえり、ポピーさんはSNSにログインすることが出来なくなってしまった。
ただ、これから先の人生もマイケル・ジャクソンから逃げ続けるのは非常い困難なので、最近ポピーさんは「催眠療法」によって症状の改善を模索中。
すでに4回の治療を受けて、マイケル・ジャクソン恐怖症の症状は徐々に和らいできているとのこと。
変わった恐怖症に苦しむ人の助けになればと、メディアのインタビューを受けたポピーさん。
この記事を読んだ人の中で、恐怖症の悩みを抱え込んでいる人は、早めに誰かに相談を…