イングランド北部の都市ミドルズブラで、3人の子供を育てるミケーラ・ハリスさん(26歳)は、良く言えばスレンダーですが、誰の目から見ても心配になるほど痩せ過ぎています。
原因は、ミケーラさんの食生活。
彼女は重度の摂食障害でチキンナゲットとポテトチップスしか食べることが出来ないため、日常的に栄養が不足していて日に日に痩せ細っているのです…
離婚のストレスで摂食障害
ミケーラさんが摂食障害となったのは2016年に、夫と離婚したことがきっかけ。
それまでは好き嫌いもなく普通の食生活を送っていたのですが、離婚のストレスでものを食べることが出来なくなり、エナジードリンクとナゲットとポテトチップスしか喉を通らなくなってしまったそうです。
医師がミケーラさんに下したの診察結果は「回避・制限性食物摂食障害(Avoidant/Restrictive Food Intake Disorder )」。
回避・制限性食物摂食障害は、特定の食物が食べられなくなる極端な偏食で、体重の増加を恐れる拒食症とは異なります。
実際、ミケーラさんは自分の体重が増えることを望んでいるにも関わらず、現在はナゲットとポテトチップスしか喉を通らず悩んでいるのです…
そして偏った食生活が続いた結果、ミケーラさんの健康は深刻な状態に…
摂食障害からの体重30kgで失明の危機
ミケーラさんが心配なのは、やはり3人の子供達。
「子供達が私の食生活を真似始めるんじゃないかと心配です。だから今は食事療法によって、他の食材も食べられるように努力しています」
現在、ミケーラさんの体重は30kgちょっと。
このまま体重が減っていけば失明する可能性もある危機的な状況。新しいパートナーのジョンさんに支えられつつ、回避・制限性食物摂食障害の克服を目指しているそうです。
こんな海外の摂食障害も…
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