「異食症」とは、貧血やストレスが原因となって、普通の人は食べないような栄養価のないものを無性に食べたくなってしまう摂食障害の一種。
何が食べたくなるのかは個人差があり、氷、髪の毛、土、チョークなどの例がポピュラーだと言われている。
アメリカのシカゴに住む34歳のケシャさんも重度の異食症で、あるものを食べるのがやめられない。それが…
2日で1ロール完食すると言うトイレットペーパーだ!!!
重度の異食症でトイレットペーパーを食べ続ける女
「トイレットペーパーを2日で1ロール完食」なんて罰ゲームで命じられても相当キツいはず。しかし、ケシャさんは周りがいくら注意しても自ら進んでトイレットペーパーを口に放り込んでしまう。
「トイレットペーパーの舌触りや、舌の上で溶けていく感じが好きで、やめられないんです。ダブルのトイレットペーパーを1枚に剥がして、消化しやすいようにして食べています」
ケシャさんがトイレットペーパーを食べ始めたのは11歳の頃。家庭の事情で祖母や叔母と暮らし始めた頃から、ストレスでトイレットペーパーを食べるようになったそうだ。
当時の様子について実の母親は次のようにコメント。
「娘は小さい頃から、いつも手にトイレットペーパーを持っていました。私に見つかると背中の後ろに隠すのですが、取り上げようとすると酷く動揺するのです。私にはなぜトイレットペーパーを食べるのか理解できません」
外出先でもトイレットペーパーをパクパク
異食症の中でも、ケシャさんのように紙に固執する症状は「シロファギア(紙食症)」と呼ばれるそうだ。
そんなケシャさんは外出する時もバッグの中や車のグローブボックスにトイレットペーパーを携帯。映画館でもポップコーン感覚でトイレットペーパーを食べながら鑑賞するとか。
「私は間違ったことをしてるとは思わないわ。たまに胃痙攣や便秘が苦しいけどね」
かれこれ20年以上もトイレットペーパーを食べ続けているケシャさんを診察したキム・デニス医師は次のように忠告している。
「もし腸が破裂した場合、取り返しのつかない致命傷となる恐れがあります。あなたは自分の体でロシアンルーレットをやっているようなものです」
同じように栄養価のないものを食べるのがやめられない人は、医師にご相談ください。