電子決済や通話、マップの確認など、何かと便利なAppleWatch。
必要性が感じられず、購入を見送っている人も多いでしょうが、AppleWatchを使っていると自分の死後に役立つかもしれない。
アメリカでは、被害者の使用していたAppleWatchによって、殺人事件の犯人が逮捕されたのだ。
女子大生銃殺事件
事件が起きたのは2019年7月20日。アメリカのミシシッピ大学に通っていた21歳のアリー・コスティアルが遺体で発見された。
現場は大学のキャンパスから、車で45分ほどの場所に位置する湖。アリーは9発もの銃弾を浴びて死亡していた。
事件の捜査で最初に浮かび上がった不審点は、現場からアリーの財布や学生証は見つかったけれど、スマホが発見されなかったこと。彼女が生活していた住居からも、スマホは見つからない…
現場から犯人が持ち去ったか、破壊してどこかに捨ててしまったのか?
ただ、スマホは見つからなかったものの、アリーの遺体はAppleWatchを着用していた。
警察の捜査チームは、AppleWatchに残されていたテキストメッセージを解析して、犯人を追い詰めていく…
AppleWatchと容疑者
アリーの遺体が着用していたAppleWatchを解析すると、生前の彼女が最後にメッセージを送っていたのは、同じミシシッピ大学に通う男子学生ブランドン・シースフィールドだったことが判明。
二人はアリーが死亡した日の夜に会う約束をしていた。捜査員が二人のやりとりを更に掘り下げると、事件が起こる3ヶ月前に、アリーはブランドンに「妊娠した」と伝えていたことが発覚。
恋人ではないものの親密な関係にあった二人は、アリーの妊娠をめぐって揉めていたようで、事件当日の夜も、話し合いの場を持つため、アリーからブランドンへ連絡を入れていたのだ。
妊娠の責任を取りたくないブランドンが、人気のない湖のほとりにアリーを連れ出して殺害したに違いない。そう確信した捜査チームは、容疑者ブランドンのスマホの電波を追跡した…