イタリアやオーストリアと国境を接するスロベニア共和国で、多くの報道陣が詰めかけるほど注目を集める裁判が開かれた。
被告人として出廷したのは、22歳のブロンドの美女、ジュリヤ・アドレシック。
彼女にかけられた容疑は保険金詐欺。
なんと彼女は自分の身体を犠牲にしてまで、多額の保険金を騙し取ろうと画策したのだ…
美女が自分で腕を切り落として保険金詐欺を計画
スロベニアの首都リュプリャナに住むジュリヤ・アドレシックは、彼氏と共謀して保険金詐欺を企てた。
その方法は、ジュリヤが自ら自分の腕を切り落として意図的に障害者となり、多額の保険金を請求する…
ジュリヤは保険金を請求するため、2019年に自分でノコギリを使って左手首の上の部分から、切り落としてしまったのだ…
その後、あえてジュリヤは切り落とした腕を自宅に放置したまま、病院へ行き治療を受けた。
手術によって再接着されてしまっては、保険金が受け取れなくなってしまうからだ。
しかし、これだけ自分の身体を犠牲にしたジュリヤだったが、結局、保険金詐欺は失敗に終わった。
彼女の保険金詐欺計画は疑わしい点が多すぎたのだ…
美女の保険金詐欺失敗
最初に疑いの目を向けたのは、病院でジュリヤの治療を行った医師。
彼女は医師に「ノコギリで木の枝を切っているときに自分の腕を切ってしまった」と説明した。
偶然切ってしまったとは思えないほど、彼女の手首の切断面はあまりに綺麗だった。さらに、切り落とされた手首を病院へ持って来ないことにも医師は不信感を抱いた。
医師はすぐに警察へ通報し、警察官がジュリヤの自宅へ急行。彼女の自宅に放置されていた腕を発見し、すぐさま病院へ。結局、ジュリヤは自分で切断した腕を手術で再接続されてしまったのだ。
保険金詐欺の疑いを強めた警察は、ジュリヤと彼氏の身辺捜査を開始。
すると、1年前にジュリヤが異なる5つの保険プランに加入していたことが明らかになった。
二十歳そこそこの一般女性が、急に5つもの保険に加入するなんて、あまりにも不自然。
さらにジュリヤが手首を切り落とす数日前、彼氏がネットで「義手」について検索していたことが明らかになった。
カップルは1年以上も前から保険金詐欺を計画して実行に移した疑いが強まり、警察はジュリヤと彼氏を逮捕。
そして、先日行われた刑事裁判で遂にジュリヤに判決が下された…
保険金詐欺師の美女に懲役2年判決
計画通りに5つの保険会社から保険金が支払われれば、ジュリヤと彼氏は日本円に換算して約1億2000万円もの大金を手にすることが出来るはずだったが、結局は1円も手にすることは出来なかった。
裁判の中でジュリヤは自分の無実を主張。自分の腕が切断されたのは事故であり、不自由な生活なんて望んでいないと訴えた。
しかし裁判官はジュリアを保険金詐欺未遂で有罪とし懲役2年、計画を首謀した彼氏に懲役3年を言い渡した。