新型コロナウイルスの感染者も減少して、マスク着用義務も各国で緩和されつつあります。
そんなアフターコロナの世界で、マスクに関連した新たな奇病に苦しむ人達が増えているそうです。それが…
マスクを外しているのに、マスクを着用しているような気がしてならない「ファントムマスク症候群」です。
アフターコロナの奇病「ファントムマスク症候群」とは?
「マスクを外しているのに、まだマスクを着用しているように感じるんです。まるで事故で手足を失った人が、失ったはずの手に痛みを感じる幻肢痛のように」
こう語るのは、カナダのトロントでマーケティングの専門家として働くカレン・ケビンスさん35歳。
「私はマスクを付けるのが大嫌いでした。だからマスク着用義務が終了するのを楽しみにしてたんです。でも、マスクを外すと体に痛みや不快感を感じるようになったんです」
あれほどマスクを付けずに外出したかったはずなのに、カレンさんはマスクを外すと、頭痛、胃の痛み、めまい、足のふらつき、口の乾き、鼻水などの症状に襲われるようになったと言うのです。
当初、何が原因なのか検討もつかないカレンさんは、病院で医師に相談すると、マスク着用に問題があると指摘。ココ最近報告されるようになったの新しい精神疾患「ファントムマスク症候群」の可能性を指摘。
マスクを付けていないのに、マスクを付けている時の感触や息苦しさを感じるため、頭痛、めまいなどの身体的苦痛にも悩まされるというファントムマスク症候群は、報告件数が増加中。そのため、カナダの薬物中毒やメンタルヘルスの調査機関(CAMH)では、詳しい研究を開始。
アメリカでのファントムマスク症候群の調査によると、マスク着用に消極的だった州と、積極的だった州で症例数が大きく異なることも分かっているそうです。