∞が怖い「無限恐怖症」に悩まされる人々と奇妙な精神疾患の謎

今も昔も「永遠の命」や「幸せの死後」を望む人は多い。

しかし世の中には、永遠や無限について考えることが怖すぎて、日常生活に支障をきたしてしまう人たちがいる。

無限恐怖症

それが「アペイロフォビア」「無限恐怖症」と呼ばれる非常に珍しい精神疾患。

この「無限恐怖症」に関しては、まだ医学的な側面からの研究は進んでいない。

ただ、ネット上の掲示板、SNS、ブログなどでは、無限の恐怖に取り憑かれ、不安、不眠、鬱などの症状で日常生活もままならない人たちがの悲痛な書き込みが増えていると言う。

無限恐怖症の恐ろしさとは?

無限恐怖症

ある人は、無限恐怖症の苦しみを、このように書き綴っている。

「私は永遠の時の中で何もかも経験して、何もやることが無くなってしまった事を想像すると恐怖を覚えます。
全ての学問を学び、何もかも体験して、全ての人に会って、最終的に自分の存在に飽きてしまった時、どうすればよいのでしょうか?」

本来なら永遠の命なんて不可能だし、地球上にいるすべての人に会うことなんて出来ない。

 

ただ、無限に取り憑かれてしまった人は、終着点の見いだせない妄想の中で絶望と恐怖に苛まれてしまうとか。

さらに「高所恐怖症」や「先端恐怖症」などとは異なり、無限恐怖症は相手に理解、共感してもらうのが難しい。

そのため自分が無限恐怖症だと自覚していても、誰にも打ち明けることができずに一人で抱え込んでしまっている人も多いとか…