閲覧注意の怖い話「妹の失踪とカルト教団の集団自殺に関する真相」
私が17歳の時、2歳年下の妹ミシェルが失踪した。
ただの家出なのか、事件に巻き込まれてしまったのか、手がかりが何もなく、警察に相談しても熱心に捜査してくれているとは思えなかった。
私としては、ミシェルは自らの意志で、自分を取り巻く環境から逃げ出したんじゃないかと思っていた。
人と接することが苦手だったミシェルは学校で孤立していたし、自宅でもパパやママとの間に大きな溝があった。
明らかに辛い思いをしていた妹の助けになってあげられなかった事は、とても悔しく、姉としての自分を恥じた。
ミシェルが謎の失踪を遂げたことで、それほど幸せでなかった私の家族は、みるみる崩壊していった。
パパはお酒に、ママは向精神薬に逃げて現実から目を背けた。
高校を卒業して働き始めた私は、少ない給料から探偵を雇いミシェルの行方を捜索してもらったけれど手がかりは全くつかめず、ソーシャルメディアに彼女の痕跡がないか探し回ったけれど、収穫を得ることは叶わなかった。
やがてミシェルの失踪から10年が過ぎた…
父はアルコールで肝臓をやられて他界し、母は閉鎖病連へ放り込まれて随分経つ。
そんなある日、警察からミシェルが発見されたことを知らされた…