2019年12月31日の大晦日…
メキシコのサカテカス州にあるシエネギラス刑務所で、ある試合が行われました。
それは、普段は敵対しているギャングチーム同士がサッカーを通じて親睦を深める親善試合。
皆さんもご存知の通り、サッカーでベストを尽くせば、勝っても負けても友情が芽生えると「キャプテン翼」でも証明されています。
しかし蓋を開けてみると…
ギャング対抗刑務所サッカー
ギャング対抗サッカーが行われたシエネギラス刑務所は、メキシコを代表する6つの麻薬カルテルに所属する極悪ギャング達が何百人も収監されていて、派閥や縄張り争いが日々繰り広げられている最高に治安の悪い監獄…
そんな張り詰めた雰囲気を和らげるために企画されたのが、サッカーでの対抗戦だったわけです。
12月31日のニューイヤーズ・イブという祝の日なので、和気藹々と盛り上がるはず!!!
そんな刑務官たちの淡い期待を背負って試合に登場したのは、アメリカから「メキシコで最も危険な麻薬カルテル」と認定されているロス・セタスとメキシコ最古の犯罪組織ガルフ・カルテル。
とくにこの2つの組織の敵対関係は根深いので、刑務官サイドは何とか親睦を深めてほしかったようですが…
親善試合が死者16人の大惨事!!!
最初はいい感じで試合が進んでいたそうですが、何度かの反則行為を経て、ギャングたちは一気にピリピリムード。
そして遂に銃撃戦が始まってしまったのです!!!!!
「刑務所で囚人同士が銃撃戦なんてフェイクニュースだ!!!」
と思った方もいるかも知れませんが、現場はメキシコ。
Netflixでドラマになった麻薬王エル・チャポは、看守を買収したり地下トンネルを掘って2度も脱獄しているほどなので、日本の常識は通用しません。
ギャングたちは隠し持っていたピストルやライフルを持ち出して激しく撃ち合い徹底抗戦!!!
この暴動を鎮圧するために刑務所の職員と国の警備隊が総動員されたのですが、3時間続いた銃撃戦で5名の重傷者、16名もの死者が出る大惨事となってしまいました…
これからも長生きしたい人は、メキシコの刑務所にブチ込まれることがないよう最善の努力をしてください!!!