世界の歌姫マライア・キャリーが「双極性障害」を告白して大きな話題となりました。
「私は世間に失望されるのが怖かったの。鬱状態になるとエネルギーが切れたようになるのよ。孤独で悲しくて、自分は何も成し遂げていないって罪悪感を感じるの」
双極性障害は、かつて「躁鬱病」と呼ばれていて、躁状態と鬱状態を繰り返す精神疾患。
症状には個人差があり、アップダウンの波が大きいほど、自殺、自傷リスクの危険性が高まる。
マライア・キャリー以外にも、双極性障害に悩まされた著名人、セレブリティは多い…
双極性障害の有名人①キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
映画「シカゴ」「マスク・オブ・ゾロ」などへ出演し、「最も美しい人物」に選出されたこともある女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、2011年に双極性障害を治療するために入院した過去を告白している。
「私が双極性障害を告白することで誰かの助けになるのなら、価値のあることです。誰にも相談せず苦しむ必要はありません。助けを求めることは恥ずかしくないのです」
双極性障害の有名人②メル・ギブソン
映画「マッド・マックス」「リーサル・ウェポン」「アポカリプト」などに出演した名優メル・ギブソンは、ロシア人歌手オクサナ・グリゴリエヴァと婚約期間中にドメスティックバイオレンスが発覚。
メル・ギブソンはオクサナ・グリゴリエヴァに対して叫び声を上げ、怒鳴り散らし、死の脅威を与えたとして警察も捜査。
この時、医師の診断を受け重度の双極性障害だと診断されている。
双極性障害の有名人③キャリー・フィッシャー
映画「スターウォーズ」のレイア姫を演じたことで知られる女優キャリー・フィッシャーは24歳の時に双極性障害と診断された。
抗うつ剤を常用し、酒とドラッグでリハビリを繰り返し、インタビューの際には、双極性障害の研究を活発化させるよう訴えていた。
しかし、2016年12月23日に心臓発作でにより死去。遺体からは大量のアルコールとドラッグが検出された。
双極性障害の有名人④ラッセル・ブランド
イギリス出身のコメディアンで、ハリウッド映画にも出演するラッセル・ブランドは、双極性障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断されている。
母子家庭で寂しい少年時代を過ごしたラッセル・ブランドは、やがてドラッグやアルコールに依存して何度も人生を踏み外しかけ、2010年には歌手ケイティ・ペリーと結婚するも2年で破綻している。
自伝の中では、双極性障害や薬物乱用のつらい過去を振り返っている。
双極性障害の有名人⑤カート・コバーン
オルタナティブロックバンドNIRVANAで、グランジブームを巻き起こし時の人となったボーカルのカート・コバーンは、幼少期にADHD注意欠陥・多動性障害と診断され、成長すると双極性障害の症状が顕著になるが、彼は治療を望まなかった。
しかし、カートの鬱症状は悪化していき、1994年にショットガンで頭部を打ち抜き、27歳の若さで死亡した。
自殺する直前のカート・コバーンの様子は、2005年に公開されたガス・ヴァン・サント監督の映画「ラスト・デイズ」でも描かれている。
双極性障害の有名人⑥デミ・ロヴァート
幼い頃からショービジネスの世界で活躍するアイドル歌手、女優のデミ・ロヴァートは、18歳の時に薬物中毒と自傷行為の治療のため入院。
その際に双極性障害と診断されている。
2012年には、MTVで双極性障害に悩まされるデミ・ロヴァートのドキュメンタリーが放送された。
双極性障害の有名人⑦ブライアン・ウィルソン
バンド「ビーチボーイズ」のリーダーとして楽曲制作、プロデュースを行っていたブライアン・ウィルソンは、1964年に搭乗していた飛行機の中でパニック発作を起こし、予定していたツアーを中止。
その後、ドラックに溺れるようになり、後年に双極性障害だと診断され、長い間、楽曲制作もライブも出来ないほど、精神的に最悪の期間を乗り越え復活した。
双極性障害の有名人⑧アーネスト・ヘミングウェイ
20世紀の文学界へ多大な影響を与え、ノーベル文学賞も受賞した文豪アーネスト・ヘミングウェイは、双極性障害と共に人生を歩んだ。
さらに、航空機事故に二度も遭遇し、事故のショックから晩年は鬱状態と誇大妄想が悪化。
1961年、遺書を書き残してショットガンで自殺した。
双極性障害の有名人⑨シネイド・オコナー
アイルランド出身の歌手シネイド・オコナーは、1990年に発表したセカンドアルバムがイギリスとアメリカで1位を獲得。
もともと宗教的に過激な発言も目立ち、たびたび問題視されていたオコナーは、2007年に双極性障害を告白。
2017年には、これまでの精神疾患との戦いについて語る映像を発表した。
双極性障害の有名人⑩ジャン・クロード・ヴァンダム
10歳から空手を始め、その後、多くのアクション映画に出演を果たすジャン・クロード・ヴァンダム。
1998年に年には双極性障害であると診断され、2011年には幼い頃から精神が不安定で、投薬治療を受けていたことを告白した。