2018年12月31日の大晦日、中国遼寧省の大連市に住む29歳の男性が死亡した。
スキンヘッドで近寄りがたいイカツイ雰囲気の彼は、チューという名の動画配信者で、一部の視聴者から支持を集めていた。
食用油の一気飲み動画配信
ただ、チューの配信は子供が楽しめるようなホノボノした内容ではなく、とにかくビールやアルコール類を大量に一気飲みする、体を張ったものだった。
チューは毎日のように配信で酒をがぶ飲みし、ある時は食用油のボトルを飲み干して視聴者のご機嫌を伺い、チップを貰って稼いでいたのだ。
1回の配信で、チューは500〜600元(約8000〜9000円)ほど稼いでいたらしいが、そんな生活が続けば、身体に良くないことは明白。
ある配信で、チューは一気飲みしたものを嘔吐したり、痙攣して動けなくなったり「もう、これ以上は飲めない…」とギブアップしたが、視聴者たちから「チップやるから飲め」と煽られ、飲み続けることもあったとか。
このような無茶な配信を続けていたチューは、2018年の大晦日に最悪の事態に見舞われた…
大晦日に死亡した人気動画配信者
配信に体を張る生活が3ヶ月ほど続いた2018年12月31日、その日のチューは地元のスーパーでアルコール類を購入し、屋外から一気飲み配信を行っていた。
配信を終え、タクシーを拾って自宅へ帰ろうとしたが、運転手が彼の異変に気付いて病院へ直行。
しかし、病院へ到着したときには既に彼は死亡していたと言う。
チューが利用していた配信アプリは事態を重く受け止めて、サービスの見直しなどを行ったようだが、ムチャな行為で金を稼ごうとする配信者は、この先も次から次へと現れるはず。
現役のYouTuberや配信者の皆さんも、体を壊さない範囲で頑張ってね。