Netflixで公開されている「殺人犯の視聴率」は、実際にブラジルで発生した驚愕の事件を題材としたドキュメンタリー作品。
このドキュメンタリーの中心にいるのは、ブラジルで超人気テレビ番組の司会者として活躍していたウォレス・ソウザ。
なんとウォレスは、自分が司会を務めるテレビ番組の視聴率を上げるため、計画的に殺人を指示していたのだ。
Netflix「殺人犯の視聴率」あらすじ
ウォレス・ソウザは、ブラジル北部アマゾナス州の都市マナウスでローカル放送されていたテレビ番組の司会者として、一躍有名人となった。
ウォレスが司会を務める番組は大ヒットして高視聴率を獲得。
その知名度を生かして、ブラジルの国会議員にも当選を果たした。
ウォレスの番組が高視聴率を獲得していた要因は、マナウスで発生した殺人事件の現場に真っ先に駆け付け、他のどのテレビ局よりも早く、現場から事件を独占中継していたからだ。
しかし、番組での事件スクープにはカラクリがあった。
実は、番組内で取り上げた事件は裏でウォレスが殺人を指示し、スクープを装って現場から中継していたのだ。
有名テレビ番組の司会者で国会議員も務める人気者の前代未聞のスキャンダルは大問題に発展。
かつてウォレスのボディーガードを務めていた人物が「あいつは犯罪組織のボスだ」と悪行の数々を告発。
2009年10月、ウォレスは殺人、麻薬密売、目撃者に対する脅迫、武器の不法所持、犯罪組織の運営など、数々の罪状で起訴されることになった…
「殺人犯の視聴率」見所
Netflixのドキュメンタリー作品「殺人犯の視聴率」は、全7話で構成されている。
当時の番組関係者、ウォレスの近親者、友人、警察関係者などにインタビュー取材を行い、人気司会者から犯罪者へ転落した男が犯した悪行の数々を暴いていく。
シリーズのディレクターを務めたダニエル・ボガドは次のようにコメントしている。
「初めてウォレス・ソウザについて知った時、これは特別な物語の出発点に過ぎないと考えた。深く探っていくと、驚愕の事実が次々と浮かび上がってきたんだ。ハリウッド映画の脚本よりもぶっ飛んだ事実がね」