Netflixのオリジナルドラマ「アンダーカバー秘密捜査官」は、ベルギーを舞台にしたクライムサスペンス作品。
ドラッグのエクスタシーを世界中へバラまいている密造集団のボスを逮捕するため、警察官の男女2名が潜入捜査を試みる、いわゆるバディドラマ。
エクスタシーのコロンビア
ドラマの舞台となっているのは、オランダとの国境沿いに位置するリンブルフ州。
ここは西欧最大のフルーツ栽培地域であり、自然を愛する人にとってはパラダイスのような場所。
その一方で、世界でも有数の違法薬物エクスタシーの生産地という裏の顔を持ち「エクスタシーのコロンビア」ともよばれている。
ここから毎年末端価格は20億ユーロに相当する、5億錠のエクスタシーが世界中に出荷され密売される。
そのため、この地域では化学廃棄物の不法投棄、薬物利権を巡る殺傷事件などが問題となっている。
このベルギー裏社会の現状を踏まえて制作されたのが、ドラマ「アンダーカバー秘密捜査官」だ。
「アンダーカバー秘密捜査官」あらすじ
ベルギー警察は、長年、リンブルフ州のドラッグ密造問題を捜査していたが、その中心に誰がいるのか掴めずにいた。
しかし最近、大量のエクスタシー密造を牛耳っているのが、オランダ出身のフェリー・バウマンだと明らかになった。
平日は要塞のように厳重な警備の自宅で過ごし、週末はキャンプ場で過ごすバウマンに近付き、逮捕の決め手となる証拠を探すため、2名の警察官に潜入捜査が命じられる。
これまでに何度も潜入捜査で死線をくぐり抜けてきたボブと、大胆でコミュ力の高い女性警官のキムがカップルを装い、キャンプ場のトレーラーハウスで生活。
二人は麻薬王の尻尾を掴むことが出来るのか…?
「アンダーカバー秘密捜査官」見所
「アンダーカバー秘密捜査官」はベルギーで制作された初のNetflixドラマだが、ストーリーに無駄がなく1話からグイグイ引き込まれるほど面白い。
ドラッグをめぐるシリアスな重いシーンばかりでなく、キャンプ場での日応生活の中にはコメディ要素も多い。
トレーラーハウスの近くに住んでる中年女性が朝っぱらからカラオケを歌いだしたり、麻薬王の妻が近所の女性たちから嫌われているのに傷ついたり、サスペンスとコメディの配合が、とても心地よく感じる。
シーズン1は全10話で、ベルギーの公共放送で先行公開された際には、52%の高視聴率を記録したとのこと。