ポーランドで「Pleń」と呼ばれるレアな現象は、昆虫、特に幼虫が苦手な人にとっては、知るも地獄、見るも地獄。
「Pleń」とは、数千から数万匹の幼虫がギッチギチに寄り集まって、一匹の巨大な蛇のように移動する集団行動のことなのだ!!!
数万匹の幼虫の大群がヘビに擬態!?
離れて見ると、まるで大きな蛇のようだけど、近づいてみるとそこには幼虫がウジャウジャ…
これはクロバネキノコバエという種の幼虫に見られる、非常にレアな集団行動。
古くは17世紀のポーランドで、このような幼虫の集団行動が観測されたという記録が残されていて、当時の人達は「幸福の前触れ」とポジティブに考えていたようだ。
また、このクロバネキノコバエの幼虫を大量に捕獲して、乾燥させたものを畑に撒くと豊作になるという、豊穣祈願としても使われていたとか。
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同様の現象はロシア、リトアニア、スウェーデン、ノルウェー、ハンガリー、スイス、アメリカなどの森林地帯で目撃情報が報告されている。
気になるのは、なぜクロバネキノコバエの幼虫が、このような集団行動をとるのか?
「大きな蛇に擬態して、敵から身を守る」という説もあるけれど、最近では別の目的があるんじゃないかと指摘されている。