インドの都市カラプールで事件が起きた。
100名以上が参加するパーティーで出席者たちが次々と吐き気や胃の痛みを訴え、88名が病院へ搬送さ、5名が命を落とす最悪の結果となった。
捜査に着手した警察が出席者たちに事情聴取を行うと…
「私が料理に蛇の毒を入れました」
犯行を自白したのは、パーティーで料理の給仕をしていた23歳のプラディーニャ・サーヴァスだった。
毒入りカレーで逮捕された犯人と地獄の結婚生活
事件発生より2年前、プラディーニャ・サーヴァスは目出度く結婚して、夫の家族と同居生活を始めた。
しかし、プラディーニャにとって新婚生活は夢も希望もない地獄の日々だった。
夫や義理の母からは「肌の色が暗い」「料理が下手くそ」と侮辱され、夫の妹や義理の母の妹夫婦からも、陰湿ないじめを受け続けた。
周りに味方のいない、蔑まれるだけの毎日。
プラディーニャの不満は、いつしか殺意に変わり、最悪の事件を引き起こしてしまった…
蛇の毒入りカレー事件
「パーティーを開くから料理給仕をやってちょうだい」
義理の母の妹が主催するパーティーで、プラディーニャは料理を運ぶ給仕を命じられた。
大勢の親戚が集まる盛大なパーティーには、日頃から彼女を虐げてきた人物が全員集まる。
プラディーニャは「このパーティーで料理に毒を混ぜて、夫や義理の母や憎い親族をまとめて毒殺しよう」と考えた。
当日、プラディーニャは事前に手に入れた蛇の毒を持参して、料理をテーブルへ並べつつタイミングを伺った。
しかし、参加者が多いのでターゲットの料理だけに毒を盛るのは難しく、ついにプラディーニャは不特定多数が食べる用のダール(豆と香辛料を煮込んだカレーのような料理)の中に蛇の毒を入れてしまった…
食事を終えて3時間ほど経つと、パーティーの参加者たちが次々と体長の異変を訴えて病院へ搬送。
命を落とした5名の中には罪のない幼い子供も含まれていたが、皮肉なことに、プラディーニャが殺害を計画していたターゲットは全員無事だった。
犯行を自供したプラディーニャは逮捕され、裁判の結果次第では死刑の可能性も…