これは留学中だった女子大生2人が忽然とジャングルに姿を消した、不気味で怖い未解決事件の話…
2014年…オランダの女子大学生クリス・クレマーズとリザンヌ・フロンは、北米と南米の境に位置するパナマ共和国で、6ヶ月間の長期滞在を計画。
パナマの大自然でハイキングやボランティア活動、スペイン語を学ぶのが目的だった。
怖い未解決事件「ジャングルで失踪した女子大生」
4月1日 午前11時
オランダからパナマへ入国した2人は、現地の家庭にホームステイしていた。
この日、クリスとリザンヌはホストファミリーの飼っている犬と一緒に、近場のジャングルへ散歩に出かけることにした。
翌日にツアーガイドを予約して本格的なハイキングをすることになっていたので、家族にもすぐ戻ると伝え、午前中に軽装で出発。
しかし…
しばらくしてホストファミリーのもとに、2人と一緒に出かけた犬だけが戻ってきた…
日が暮れてきても2人が戻らないため、心配した家族達は近所を探し回ったが一向に姿は見つからず、携帯電話も繋がらない…
結局、家族は朝まで待っても2人が戻らないため警察へ通報。
4月2日より、ジャングルで失踪したクリスとリザンヌの大規模な捜索が始まった…
女子大生失踪事件と不審な痕跡
通報を受けた警察は地元の人達の助けも借りて、二人が消えたジャングルの捜索を行い、飛行機で空からの監視も行った。
しかし、二人の行方は手がかりすら見つからない…
行方不明の知らせを受けたクリスとリザンヌの家族は、オランダの警察と一緒にパナマへ入国し、娘達の安否を祈った。
地元警察と警察犬による密林の捜査が始まって10日目…
二人の手がかりは意外な場所から見つかった。
地元の女性が、水田近くを流れる川のほとりで青いリュックサックを発見したと、警察に届け出た。
そのリュックは、まさにリザンヌが散歩へ行く際に所持していたもの。
リュックの中からはサングラス2個、現金83ドル、リザンヌのパスポート、ペットボトルの水、ブラジャー2枚、携帯電話2個、デジカメを発見。
すぐに警察は携帯電話とカメラを調べると、いくつかの不審な点が見つかった…
不可解な失踪事件に残る謎
不審点1 緊急通報
携帯電話の履歴を調べると、失踪当日から4日間の間に、パナマとオランダの緊急通報へ77回も電話をかけようとしていたことが明らかになった。
最初の緊急通報は、二人が散歩へ出かけてからほんの数時間後。
しかし、木の生い茂る密林には電波が届かず、二人の助けは届かなかった。
不審点2 暗証番号入力の失敗
また、4月6日には、クリスの携帯電話が何度も暗証番号入力に失敗していたことが明らかになった。
本人が暗証番号入力を何度も間違えるとは考え難い…
この時、2人は誰か別の人物と行動をともにしていて、その謎の人物が、何らかの理由で携帯のロックを解除しようと試みたのか?
不審点3 真夜中の写真
カメラの写真からも不審な点が見つかった。
最初に撮影されたのは、2人が散歩に出かけた直後の自撮り写真で、異変が起きるような不審な点はない。
しかし、2枚目以降の写真は、4月8日の午前1時から4時にかけて暗闇の中で大量に撮影されたもの。
その中には岩の上に二人の所持品を並べて撮影した画像、こめかみから血を流すクリスの頭部を撮影した画像も見つかった…
それらの写真は、一体、誰が撮影したのか?
恐らく、ジャングルの中で2人に何か想定外の事態が起きたことは間違いない。
だが、そこから2人の行方を示す手掛かりは見つからず、捜索は次第に規模が縮小されていった…
事態が急転したのは、二人の失踪から2ヶ月後のことだった。
なんと、ジャングルの中で人骨の一部が発見されたのだ…