ヨーロッパ南東部に位置するセルビアの首都ベオグラードの小学校(1〜8年制)で発生した銃乱射事件では生徒8名(女子7名、男子1名)と警備員1名が亡くなった。
この乱射事件の犯人として逮捕されたのは、なんと同校に通う13歳の少年。
医者の息子で成績も優秀だったそうだが、警察に逮捕された際に次のように話したと言う…
「僕はサイコパスなんだ…」
13歳の少年が小学校で拳銃乱射
少年による銃乱射事件が起きたのは2023年5月3日の午前8時40分頃…
2丁の拳銃と4本の火炎瓶で武装した少年が、校内で教師や生徒めがけて次々に拳銃を乱射した。
すぐに警察が現場の小学校にかけつけ、間もなく犯人の少年は逮捕。しかし生徒8名と警備員が1名死亡。多数の負傷者が病院へ搬送された。
警察によれば、犯人はこの学校に通う13歳の男子生徒(7年生)。生徒のイニシャルはK.K.で2009年生まれだと公表した。
なぜ12歳の少年が、このような事件を起こしたのか?
逮捕後に明らかになった少年の犯行動機は、信じがたいほど小さな事が原因だった…
犯行動機「先生が歴史の成績を悪くしたから」
同じ小学校に通う生徒の一人は、次のように話している。
「あいつはいつも成績トップ。でも皆からはオタクって呼ばれてた。歴史の成績が悪くて、おかしくなっちゃったんだ。教室で歴史の先生を撃って自分の友達まで撃ったんだ」
少年の父親は著名な放射線医師で家庭は裕福。少年も学校ではトップクラスに成績が良かった。
しかし歴史の授業で悪い成績をとったことで先生を逆恨みして、1ヶ月以上前から銃乱射事件を計画。ターゲットにする先生や生徒の手書きリストや、学校の見取り図を準備。
そして父親が自宅の金庫に保管していた拳銃を2丁持ち出して、凶行に走ったようだ…
13歳の犯行は罪に問えない…?
セルビアでは銃器の所持は厳しく規制されているので、銃の乱射事件は非常に珍しい。2013年に退役軍人の男が起こした事件を最期に、銃乱射事件は報告されていないとのこと。
ただ、9人の命を奪った少年が罪に問われることはないそうだ。
ベオグラード検察庁によれば、犯人の少年は14歳未満なので刑事責任を追求することは出来ないとのこと…