悪徳警察官の保険金殺人と被害者親子の不気味なシンクロニシティ…母と娘は共に行方不明

これは、ある母と娘の身に起きた、あまりにも不幸な偶然の一致に関する話。

アメリカ合衆国イリノイ州の都市ボーリングブルックに住む23歳のステイシー・ピーターソンが姿を消したのは、2007年10月28日のことだった…

この失踪事件で容疑者として真っ先に疑いの目をかけられたのは、30歳年上の夫で警察官のドリュー・ピーターソンだった…

悪徳警官の保険金殺人事件

次々と消される悪徳警察官の妻たち

警察官ドリュー・ピーターソンは過去に結婚と離婚を繰り返し、ステイシーは4番目の花嫁。

「彼女は結婚生活に悩んでいた」と知人が証言したように、2人の関係は結婚当初から上手くいっていなかった。

妻の失踪で警察官のドリューが真っ先に疑われた理由は、まだある。

ステイシーの失踪より遡ること3年…

当時ドリューの結婚していた3番目の妻キャスリーンが、バスタブで死亡している所を発見された。

悪徳警官の保険金殺人事件

当時、それは偶然起こってしまった不幸な溺死事故だと判断され、周囲は最愛の妻を亡くしたドリューに同情した。

しかしステイシー失踪後に改めて身辺を捜査すると、キャスリーンが死亡したことで夫のドリューは不自然なほど多額の保険金を受け取っていたことが明らかとなった。

この事がきっかけとなり、ステイシーの失踪から2年後の2009年、警察官ドリュー・ピーターソンは3番目の妻キャスリーン殺害の容疑で逮捕され裁判で懲役38年が言い渡された。

悪徳警官の保険金殺人事件

しかし、若妻ステイシー・ピーターソン失踪に関しては、遺体が発見されておらず、ドリューは容疑者のままで未解決となっている。

この失踪事件には、さらに不気味な一面がある。

それはステイシー・ピーターソンの実の母親に関する不可解な事件…

被害者親子の不気味なシンクロニシティ

失踪したステイシーには6人の姉弟がいたが、そのうちの2人は幼児期に他界している。

大きな原因は母親にあった。

悪徳警官の保険金殺人事件

母親のクリスティー・コールスは薬物と酒の依存症で、しばしば警察の厄介になることもあり夫との関係も破綻…子供が育つ環境として最悪だったことは間違いない。

母は子供たちの育児を放棄して1990年に離婚。

夫が子供たちの親権を持つことになり、母親のクリスティーは家族達のもとから去った…

1998年、当時40歳のクリスティー・コールスは新たな彼氏とイリノイ州に移り住んでいた。

が、その年の3月11日、自宅から外出したクリスティーは二度と人前に現れること無く現在でも行方がわかっていない。

 

この時も、クリスティーの失踪には彼氏が関わっているのではないかと疑惑が持ち上がり警察による捜査が行われたが、逮捕に至るほどの証拠がなく事件の真相は闇の中。

つまり、ステイシーとクリスティーの母娘は揃って謎の失踪を遂げ、どちらの事件もも未解決のまま。

この不気味なシンクロニシティは悪魔の悪戯か?それとも…